FE 50-150mm F2 GMと35-150mm F/2-2.8 Di III VXDの対決
似たような仕様のFE 50-150mm F2 GMと35-150mm F/2-2.8 Di III VXDのレンズを比較する記事が公開されています。この記事ではこの2本のレンズについて詳しくお伝えします。
タムロンを選択する理由
- 圧倒的に価格が安い(1699ドルと3898ドル)
- 焦点距離の範囲が広い
- サイズがかなり小さい(89.2mmと158mm / 102.8×200mm 体積で約32%小さい)
- 軽い(1165gと1340g)
- フィルター径が小さい(82mmと85mm)
- 色収差がやや少ない
- 玉ボケがより丸い
- 150mm時の描写がより好ましい場合がある
- 個人的にタムロンの色味が好み
ソニーを選択する理由
- 最大開放F値がより明るい(タムロンは50mmでF2.2、85mmでF2.8)
- 最大撮影倍率が高い(0.20倍と0.18倍)
- 絞りの操作性に優れている
- ビルドクオリティが上
- インナーズーム
- 三脚座付き
- 絞り羽根の枚数が多い(11枚と9枚)
- クアッドXDリニアモーターとシングルVXDモーター
- フォーカスブリージングが少ない
- より浅い被写界深度
- 描写のシャープさがより安定
- コントラストが良い
- ソニー独自の機能に対応(高速連写、フォーカスブリージング補正など)
結論
両社は似ている部分もあるが、まったく異なる部分もある。もし、すでにタムロンを所有していて、主にポートレートやイベントの撮影に使用しているのであれば、わざわざ高額なソニーGMレンズに買い換えるほどではないかもしれない。
一方で、アクションや特にプロ用途のスポーツ撮影を考えているのなら、GMレンズを選択するのは非常に理にかなっている。ソニーは多くの点で優れているが、価格差が2倍以上となる価値があるか?という点については、用途次第というのが筆者の意見だ。
結論は用途次第
FE 50-150mm F2 GM、35-150mm F/2-2.8 Di III VXDを比較する記事が掲載されています。上記はまとめ部分を引用したものになりますので、より詳細な比較については、本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
記事では、FE 50-150mm F2 GMと35-150mm F/2-2.8 Di III VXDが比較されています。おそらく焦点距離や開放f値が近いので、この比較となっているようですが、性格がまったく異なるため、このようなレンズの場合はすでにどちらを購入するか決めている人のほうが多いように思います。
詳細を見てみると、タムロンのほうが安くサイズが小さくて、しかも焦点距離の範囲が広いということでコスパ的には35-150mm F/2-2.8 Di III VXDのほうが高いと言えそうです。
しかし機能、性能的にはやはり価格の高いFE 50-150mm F2 GMに軍配が上がるようですね。明るいレンズで、絞りの操作性に優れ、画質はよりシャープで、高速連写にも対応するなど機能的には充実しています。
記事では、価格差は2倍としていますが、国内ではかなり違っていて、FE 50-150mm F2 GMは記事執筆時点の最安値が54万円前後となっているのに対し、タムロンの35-150mm F/2-2.8 Di III VXDは約17万円となっていて実質、3倍程度の価格差となっています。
これだけの価格差があれば、すでに多くの人がどちらのレンズを購入するか(購入できるか)が決まっていると思うので、この2本のレンズであまり悩むことはないのかなという感じもします。ソニーのレンズはいいけど大きいし重いな、長時間持ち歩きするのでタムロンのほうが軽くていいかな?みたいな悩み方をする人はいるかもしれませんが、あまり多くはないようにも思えます。
というわけで記事では、最後の結論としては「用途次第」ということです。これはどのレンズ同士の比較でもそうなるので、まあそうですよねという感じで、少し拍子抜けですが、まあこういう結論になっちゃいますよね。
名称 | FE 50-150mm F2 GM | |
型名 | SEL50150GM | |
レンズマウント | ソニー Eマウント | |
対応撮像画面サイズ | ●35mmフルサイズ | |
焦点距離(mm) | 50-150 | |
焦点距離イメージ(mm) *1 | 75-225 | |
レンズ構成 (群-枚) | 17-19 | |
画角 (APS-C) *1 | 32°-11° | |
画角 (35mm判) | 47゚-16゚30′ | |
開放絞り (F値) | 2 | |
最小絞り (F値) | 22 | |
絞り羽根 (枚) | 11 | |
円形絞り | ○ | |
最短撮影距離 (m) | 0.4(W)-0.74(T) | |
最大撮影倍率 (倍) | 0.2 | |
フィルター径 (mm) | 95 | |
手ブレ補正 | – (ボディ側対応) | |
テレコンバーター (1.4x) | 非対応 | |
テレコンバーター (2.0x) | 非対応 | |
フードタイプ | 丸形バヨネット式 | |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 102.8 x 200 | |
質量 約 (g) | 1340 (三脚座別) |
レンズ構成図
MTF曲線
(source)DustinAbbott
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コメント
コメント一覧 (2件)
焦点距離としては
単焦点を数本持ち歩くよりズームレンズ1本で賄える
ほぼポートレート撮影かイベント撮影用ですよね。
自分だったら、35・50・85・135mmの単焦点を持ち歩くかタムロン35-150の1本で済ませるかで悩むほうですね。(24mmの超広角ポートレートは背景がうるさくなり過ぎる感じがしてほとんどの撮らないタイプなので)
そいうい意味ではソニーの50-150mは広角を取りたくなった時に35mm単焦点を別に持たないと行けなく中途半端な感じになり選択肢から外しちゃいますね。
まぁ、ポートレート撮影はキヤノンのカメラを使うので関係ないんですけどね笑
35〜50mmの間がどうしても必要な人以外は、F2になってる焦点距離が圧倒的にソニーの方が長いので有利
もっとも個人的には50-100mmF2でも屋内撮影ならば十分
それで軽く安くなるなら
特に既に70-200mmF2.8持ってる人なら尚更
100mm超えるレンジなら棲み分けできるし
なんなら50-100mmと100-150mmで2本に分けても良い位のレンズ
100mmあると5mから180×120cmに撮れる
APSCクロップ使えば7.5mまで伸びるなら屋内なら殆ど対応可能
5mからクロップ使って120×80cmにも撮れるから