2024年「裏」カメラニュースランキング
今年も当サイトをご覧いただきありがとうございます。今年も、当サイトが勝手にランキングを決定する毎年恒例の2024年の年間カメラニュースTOP10を発表していきたいと思います。今年は、良いニュースと悪いニュースをそれぞれ取り上げてみたいと思います。良いニュースを「表ランキング」、悪いニュースを「裏ランキング」として、今年のTOP10のランキング形式でお伝えしていきます。
今回のランキングは「裏」カメラニュースTOP10の3位から1位までを発表します。
「裏」3位 EOS R1、α1 IIへの不満(特に海外)
さて、いよいよ裏カメラニュースのTOP3の発表です。まず第3位はEOS R1やα1 IIなどのカメラに関する不満です。これはOM-1 Mark IIにも当てはまるのかもしれませんが、最近の特に海外のカメラユーザはかなり刺激的な機能のあるカメラを求めているようで、画期的な機能の搭載を望んでいるようです。
フラッグシップカメラについては、特に海外のユーザの間ではその定義の変更を求められているようで、画素数が5000万画素程度の、より汎用的な何でもできるカメラをフラッグシップカメラと呼ぶ傾向になってきています。そのため、スポーツ撮影、報道向けのカメラとして、順当に機能が追加されたり、改善されたとしても、それだけで評価する声は少なくなってきていて、カメラの仕様に関する不満がでてきているのではないかと思いますね。
これがいいことなのか悪いことなのかはよくわかりませんが、決してポジティブな内容ではないので「裏」ランキングとして取り上げました。
個人的には、フラッグシップはもうNikon Z9やEOS R5 Mark IIのような汎用的な何でも撮影できるカメラにしてしまって、報道向けカメラは別名称として発売したほうが、こういう問題もなくなるのかななどと思っています。
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「裏」2位 カメラ、レンズ価格の高騰
今年はというより、今年もと言ったほうがいいのかもしれませんが、カメラやレンズ価格の高騰が続いています。EOS R1に至っては100万円に近い金額になり、Z6 IIIも40万円、EOS R5 Mark IIは60万円近い価格になってしまいました。最近のインフレ、エネルギー価格、円安による価格の上昇は仕方がないことではありますが、APS-Cミラーレスでもかなり価格が高騰してしまって、簡単にお勧めできるようなカメラが少なくなっているのは、少し寂しい感じがしますね。
特に日本では極端な円安ということで、日本国内の価格を海外での販売価格に合わせなければならない状況から、国内のカメラ価格はかなり高価格になっていて、日本のユーザにとっては厳しい状況になっています。これにより転売が行われ、国内のカメラ供給が逼迫し値下がりすることがないという悪循環にもなっているようです。
レンズに関しても非常に高性能なレンズが発売される一方で、その価格も高価なものになり、手を出しにくい価格になってしまいました。代わりに海外のサードパーティレンズメーカがかなりの低価格で製品を販売しているので魅力が増していますし、純正よりも廉価なシグマやタムロンのレンズが売れているのも理解できるところですね。
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「裏」1位 パナソニックのストックフォト問題
今年の「裏」ニュースの第1位はパナソニックのストックフォト問題です。発端は日本のSNSで、あるアカウントがパナソニックのLUMIX S9のWebサイトに掲載されている画像がストックフォトで公開されている画像と同じだと指摘したことから始まったようですが、瞬く間に拡散して海外でも話題になりました。
ストックフォトは料金を支払って、そのサイトで公開されている画像を自由にWebサイトや広告、パンフレットなど商用にも利用できるようなサービスのことで、日本では無料なものはフリー素材とか、写真素材などと呼ばれていて、このほうが日本人にとってはわかりやすいかもしれません。
問題は、実際にLUMIX S9で撮影した画像ではないのにLUMIX S9で撮影された画像のように提示されていたり、実機の背面液晶やEVFでは表示されないようなインジケーターやAFエリアなどを表示していたことでした。製品そのものを紹介する画像や、製品を手に持って撮影している様子を撮影した画像などはLUMIX S9以外の機種で撮影されていてもまったく問題はないわけですが、”作例”に見えるような画像が他のカメラで撮影されていたというのは、確かにユーザには分かりにくかったかもしれません。しかもパナソニックのカメラではなく、ひょっとしたらキヤノンやニコンのカメラで撮影されていたかもしれないストックフォトを使うとなったらなおさらですよね。
それ以降、イメージ画像についてはイメージ画像、実機ではなく同じセンサーやイメージプロセッサを使用した別のカメラで撮影している場合には、その旨の表記がされるようになり、どれが作例で、どれがイメージ画像なのか分かりやすくなったのはよかったと思いますね。
また分かりやすいように、他社のサイトの写真にも「当社の他機種で撮影された画像を含みます」のような表記が記載されるようになったのも、わかりやすくてよかったのかなと思います。
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次回は2024年「表」カメラニュースランキング
さて、ここまで「裏」のランキングTOP10を3位から1位まで見てきました。今年の裏ニュースの1位はパナソニックのストックフォト問題でした。パナソニックの他機種で撮影された画像ならまだしも、ストックフォトが使われていたことに驚いた人も多かったのではないかと思いますね。10位から1位まで発表してきましたが、皆さんの1位はどのようなニュースだったでしょうか?
次回は「表」のランキングのTOP3から1位までの発表となります。それでは、ご覧いただきありがとうございました。
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コメント
コメント一覧 (1件)
フルサイズセンサーの利点を語るのに使われているのはAPS-Cカメラで撮影された写真だったり、Venusエンジンの描く生命美や描写性を語るのに使われていたのは数年前のレフ機の写真だったり、レンズの描写性を語るのに使われていたのは焦点距離含めて全く関係のないレンズで撮影された写真だったり。
良いものを作って世に送り出しているだけに非常に残念な出来事でした。