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キヤノン EOS-1D Xのディスコン確定 一眼レフ継続は明言も不透明な状況か

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キヤノン EOS-1D Xシリーズはディスコン確定か

“キヤノンのフラッグシップ一眼レフカメラはEOS-1DX Mark IIIが最後となり、ミラーレス一眼カメラの開発に注力する “と御手洗氏はコメントした。そのコメントは正しいです。同時に、御手洗氏の言葉を、キヤノンがすべてのデジタル一眼レフカメラ・ラインの終了を正式に発表したと解釈する出版物もありますが、御手洗氏の言葉は、あくまでもフラッグシップのデジタル一眼レフカメラ・ラインについてのものです(EOS-1D X Mark III – PhotoWebExpo編集部コメント)。

インタビューの中で、御手洗氏はこう語っている。「市場のニーズは、ますますミラーレス一眼に移行しています。この流れに乗って、ますます多くの人を惹きつけています。デジタル一眼レフカメラとミラーレスカメラの両方を市場に提供していきます。このモデル(EOS-1D X Mark III)の生産中止時期は未定で、お客様のニーズと市場の見通しを反映させます。”

そこでキヤノンは、フラッグシップDSLRシリーズの継続がもうないことを確認した。しかし、既存のデジタル一眼レフカメラや、新しいデジタル一眼レフカメラの開発も放棄せず、市場の要求や将来のニーズに応えていくとしています。

photowebexpoより

キヤノンの一眼レフについての記事が掲載されています。上記はロシアの記事で、ロシア語はわからないので機械翻訳したものになります。

まず、発端は、キヤノンの御手洗会長がキヤノンの一眼レフのフラッグシップモデルはEOS-1D X Mark IIIで最後になると発言したことでした。その記事が以下の記事になります。

ミラーレスカメラ情報
キヤノン フラッグシップ一眼レフ機の生産と開発終了へ | ミラーレスカメラ情報 キヤノン フラッグシップ一眼レフ開発終了へ  キヤノンの御手洗冨士夫会長兼社長CEO(最高経営責任者)は読売新聞のインタビューに応じ、従来のデジタル一眼レフカメラ...

この記事をよく読めばわかるのですが、会長はキヤノンのフラッグシップ一眼レフモデルの開発や生産を数年以内に終了させると言っているのですが、この話が海外で伝わるうちに、記事の見出しが”キヤノンの一眼レフのフラッグシップモデルはEOS-1D X Mark IIIで最後”と変化し(ここまでは正しい)、その後、”フラッグシップモデルは”の部分が抜け落ちて、”キヤノンの一眼レフはEOS-1D X Mark IIIで最後”になってしまいました。

そのため、海外ではキヤノンが一眼レフの生産を終了することを認めたという記事になって大騒ぎになってしまいました。よくある伝言ゲームのような状況です。

そこで、実際はどうなのかということでロシアのネット媒体がロシアのキヤノン駐在員事務所にコメントを求めたところ、上記のような返答があったという流れの記事がこの記事になります。

その返答では、一眼レフのフラッグシップモデルがEOS-1D X Mark IIIで最後になるということは認めたということだそうです。つまり一眼レフフラッグシップモデルはEOS-1D X Mark IIIで後継機種が発売されないことは確定です。研究開発は数年続けるみたいな言い方をしていましたので、Mark IVまであるのかなと思った人もいるかと思いますが、これで正式に後継機種は発売されないことが確定しました。

ですが、一眼レフについてはフラッグシップモデルのみが終了ということで、エントリークラスやミドルクラスとなる一眼レフが今後も登場するような発言も同時にされています。なので一眼レフへの需要がある限りは、まだまだキヤノンは一眼レフの販売を継続していく可能性が高まったと言えると思います。

ニコンは廉価一眼レフをディスコンにしているようですので(海外では発売を継続するという噂もあります)、もしニコンが本当に廉価な一眼レフをディスコンにするのであれば、キヤノンが一眼レフを供給し続ければ残存者利益を得られる立場になります。利益やシェアを独占できるので生産や開発を続けるメリットがあると思いますね。

そしてニコンにとってはキヤノンがフラッグシップモデルの販売を中止するということで、Nikon D*シリーズを継続すれば一眼レフのフラッグシップ市場を独占できる可能性が高まります。このあたりは経営判断になると思いますが、ニコンが一眼レフのフラッグシップモデルを継続するかどうかは非常に気になるところですね。

そして、キヤノン、ニコンの両者の一眼レフからの撤退を最も望んでいるのはペンタックスかもしれません。キヤノンとニコンが一眼レフ市場から撤退すれば、ペンタックスが一眼レフ市場を独占し残存者利益を得られる立場になります。

リップサービスの可能性も

これまでカメラメーカが、自社のカメラのラインナップやシリーズを終了させるときに、あらかじめそのようなことを発言したことはまったくありません。ニコンがNikon 1をディスコンにしたときも、直前までNikon 1は継続するというような発言をしていました。ディスコンにするなどといったら、途端に売れなくなるので当たり前です。

なので、今回のキヤノンの一眼レフの発言についても、もし一眼レフからの撤退が決まっていたとしても、実際に撤退するなどというはずがなく、将来的にどうなるかは未だ不透明な状況が続いていると考えたほうがいいと思います。

実際に、キヤノンはAPS-C一眼レフのキットレンズをディスコンにしているため、今後がどうなるのかは見通せない状況になっています。各メーカは一眼レフの取り扱いについてどのように考えているのでしょうかね。かなり気になるところです。

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コメント

コメント一覧 (11件)

  • 管理人様もおっしゃっているとおりで、普通ディスコンの予告はしないと思いますので、今回のケースではむしろ「なぜキヤノンは一眼レフのフラッグシップモデルがEOS-1D X Mark IIIで最後になること」をあえて予告しなければならなかったのかを考えないといけないですね。

    これはニコンから Z9 が発売されたことでフラッグシップミラーレスの EOS R1 が出ることを断言しないまでも間接的に匂わせる必要が出てきたからでないでしょうか?

    リストラが進んで Z マウント一点張りで背水の陣のニコンと違ってレフ機関連の人材や資産を抱えたままのキヤノンとしてはレフ機事業そのものについては、これからの発展の伸びしろが少なくて利益率が悪かったとしても需要があって生産が出来てミラーレスと食い合わないかぎりギリギリまで売りたいんじゃないかと思いますね。
    多分 EF-M についても同じように考えていると思います。

    このあたりを有利なポジションとみるかどうかは難しいところだと思います。

    • 去年6月に「”1″を冠したRFカメラはさらに高レベルを目指す」との発言があったので、Z9発売の影響で(初めて)R1を匂わせたというのは不正確です。再度匂わせたという意味での影響はあるかもしれませんが。
      https://m.dpreview.com/interviews/0763373692/canon-interview-development-of-compact-devices-supporting-8k-is-a-very-high-priority

      (フィルム→デジタルの時と違って)キヤノンはミラーレスで大きく出遅れてソニーを追う立場ですが、一方でレフ機市場では未だ最大手。
      また、1toZさんの仰る通りレフ機は売り続けたいけどどっちつかずなイメージが付いては不味い。
      そんな理由から改めて旗色を鮮明にするために、異例とも言える発言をしたのかなと想像しました。

  • >>このモデル(EOS-1D X Mark III)の生産中止時期は未定

    >>キヤノン EOS-1D Xシリーズはディスコン確定か

    ディスコン=生産終了なので、明らかに矛盾していますよ。
    後継機が出ないことをディスコンとは言いません。

  • EOS R3使っていますが、まだまだ1DXを超えていないところがあるため、R1では全てを超えるものが出てくるのだと思います。既に大部分の開発が完了しているからそのような自信のある発言が出ているのでしょうね。

  • EOS-1V や NikonF6 と同じく後継機ボディは出さないが需要がある限り
    作り続けると思います。
    それがプロ機を作ってきたメーカーの責務でしょうね。
    いずれ需要がなくなったところでフェードアウトでしょう。
    NikonD6 も同様の経過を辿ると思います。
    普及機一眼レフも需要がある限り機種を整理しながら作り続けると思います。
    そして需要がなくなると共にゆっくりとフェードアウトですね。
    まあペンタックスが喜ぶ様な事態にはならないでしょう。

  • 管理人様はディスコンの意味を勘違いしてますよ。
    特定の機種の生産を終えることがディスコンです。
    1DX3は現在生産中なのでディスコンではありません。

    >>EOS-1D Xのディスコン確定
    明らかに間違っているのに訂正されるおつもりはないのでしょうか?

    • 1DXシリーズは1DX3で打ち切り、なのでディスコンという表現は間違ってはいないかと。シリーズの打ち切り(後継が出ない)という意味でも使用されることはままあります。
      記事表題にも「シリーズ」の文言がある方がより正確なのと、本文中ではディスコンを生産終了の意味合いで使っているので紛らわしい、という面はあると思いますが……

    • 後継機がでないことをディスコンなんて言いませんよ。
      そういう意味で使ってる人がいるなら完全な間違いです。

    • なるほど。では、e-Wordsあたりにも訂正依頼を出した方がよろしいかと思います。完全な間違いを当サイト以上に大きく広めていますので(検索結果最上位)
      https://e-words.jp/w/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%B3.html

      そもそも海外では通用しない和製英語で、元となった英単語の「discontinued」は「〜をやめる、中止する、打ち切る」などの意味合いです。
      私も(製造業においては)製造・販売終了の方がより一般的だとは思いますが、シリーズ打ち切りの意で使うのを完全な間違いとは言い切れないと考えます。
      少なくとも私には誤用の論拠を出せませんし、意味合いはざっくり通じるので……

      なお、こちらの管理人様はコメントの指摘で記事を訂正されることも過去にありました。
      完全スルーなのではなく、認識の相違とお考えになられた方がよろしいかと思います。

    • 「ディスコン確定か」の文章は、私は現行機種で打ち止めというように読みました。将来的にディスコンになることがが確定しているという意味です。既にディスコンであれば私なら「ディスコンか」と書きます。紛らわしいのかもしれませんが。

  • というか、ここって管理人様に意見しても完全スルーなんですね。寂しいですね。。。

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