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パナソニックインタビュー “像面位相差では画質基準に達しなかった”

LUMIX GH6
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パナソニックへのインタビュー記事

パナソニックへのインタビュー記事が紹介されています。興味深かったので紹介したいと思います。

それでは記事をみてみましょう。

  • マイクロフォーサーズの将来について
    • 小型軽量で望遠レンズの手持ち撮影が可能
    • 持ち運びに便利なボディの実現に必要なシステム
    • 若い人にカメラの利点を伝えるためにスマホ並みの携帯性が必要
    • 日本の報道機関もフルサイズでなく同じものを求めている
  • フルサイズの将来について
    • 個人の映像製作のニーズが高まると考えている
    • 静止画メインのニーズにある程度応えるカメラが必要
    • 動画も撮る人が増えており、両者を組み合わせたカメラに焦点を当てる
  • ターゲット層について
    • ターゲット層はソーシャルメディアクリエイター
    • Youtubeなどの拡大で映像製作産業は拡大している
    • 撮影しながら編集できるクラウド技術などを充実させたい
    • 撮影後編集はオフラインだがオンラインベースに移行する必要がある
  • AIの役割について
    • 制作者の意図をAIがカメラに反映させれば撮影ミスは減少する可能性
    • 編集にAIを利用し作業手順がより効率的になると考えられる
    • 制作者の意図通り自動編集できれば、より魅力的なコンテンツを制作できる
    • 利用者の目的を予測できれば初心者にメリットになるかもしれない
  • ライカとのLテクノロジーについて
    • Lマウントアライアンスは、互換性のための情報共有が含まれている
    • Lテクノロジーはライカと開発プロセス全体でリソースと技術を共有
    • 二つのプロジェクトは完全に異なる軸で推進している
    • 両社の得意分野が合わさることでメリットになると願っている
  • なぜいま像面位相差センサーなのか
    • 補わなければならない欠損しているピクセルがある 
    • 像面位相差では社内の画質基準に達しなかった
    • 画像処理が向上し、S5IIはその基準に達したと確信した

AIとの結びつきが強くなる

上記は一部を要約したもので、全文はさらに詳細な記事となっていますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。

さてインタビューでは、マイクロフォーサーズの利点としてOMデジタルとほぼ同じ回答になるわけですが、望遠の手持ち撮影、システム全体で小さくすることができることをメリットとしてあげています。

また今後、若い人にカメラを利用してもらうには、今のスマホと同じぐらいの携帯性がないと利用してもらえないとしています。そのため小さなカメラにできるマイクロフォーサーズにメリットを見いだしているようです。

今後はさらにAIの関与が強くなることが示唆されています。AIが撮影者の意図を予測して、自動的にカメラの設定を変更したり、フォーカスを合わせたりすることができる可能性があるようです。そして、このことが特に初心者にとってメリットになる可能性があるとしていますね。

このことはカメラだけでなく編集作業にも言えるようで、ひょっとしたらこれまで編集した内容からAIが自動的にいつもの作業を肩代わりしてくれるという可能性もでてくるのかもしれません。

そして、パナソニックは最近になり初めて像面位相差センサーを採用しました。これについては、像面位相差センサーの場合、画素の代わりに位相差センサーが配置されているため、画素を補う必要があり、画質が社内基準に達しなかったそうです。そのためコントラストAFを採用していました。しかしイメージプロセッサや画像処理の向上で、ようやく基準に達することができたので採用したということのようですね。

ということは、すべての画素を分割して位相差センサーの代替として利用するクアッドピクセルAFや、デュアルピクセルAFを採用したイメージセンサーが、S5IIには搭載されていないということになりますね。

今後は恐らく画像処理技術も向上し、より多くのカメラに像面位相差センサーが搭載されるのではないかと思います。

(記事元)https://www.dpreview.com/interviews/3463104493/panasonic-s-director-of-imaging-talks-s5-ii-micro-four-thirds-and-the-need-for-small-cameras

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コメント

コメント一覧 (6件)

  • 前にも書いた話で恐縮ですが、「画質基準に達しなかった」写真と、S5IIで撮れる「基準に達した」写真を並べて、「ここがこうだからS5IIは凄い!」をやらないのはなぜなのか、とずっと思っています。
    インタビューで100回語るより、製品ページに写真をバンと並べた方が何十倍も宣伝になりますよね。S5IIは「理解がある人だけ買えばいい」機種ではないでしょうし。
    それをやらないのは宣伝効果が薄いかむしろ逆効果、要するに大差が無いことを見せたくないから……と勘繰ってしまうのは、それほど捻くれた反応でもない気がしています。

    • 肉眼だとわからないのでしょうね……。

      ほぼほぼ「大人の事情なので察してください」みたいな話だと思ってます。

    • >ケルサンさん
      やはりそう感じますよね。強い逆光など特定条件下で差が出ると聞きますが、その影響度合いや発生頻度は提示も説明も無いですし。
      僅かな課題回避のためにその他大多数を犠牲にしていた、というのさえ好意的な見方で、実際は仰る通りの大人の事情に思えます。

  • 旧機種との比較画像を私も出して欲しいです。
    差がわからなければ、新機種の良さがわからないし、差が出る画像を使えば旧機種を否定することになる。どちらもパナソニックにとって得にはならない。まさに大人の事情だと思います。
    ただし、S5Ⅱが価格の割にスペックが素晴らしいことは事実です。

  •  まだ出てくる可能性はあると思いますが(供給に問題ありの可能性もありますし)、S5Ⅱは最新BCN週間ランキングから姿を消しました。50位以内に出てこないと売れていないとも言えない(フルサイズですし)とも思いますが、やはりちょとすでに差がついてしまっていることを感じてしまいます。m4/3も寂しい状況ですし、どうするか? 地道にやっていくしかないとも思えますし、頑張ってほしいですが、どうもあーだこーだが多すぎるような気もして。。。。

  • S5IIがランキングに出て来なくなったのは、長期間在庫無しだからだと思います。カメラ単体はあるのですが、レンズキットの方が遥かにお得だからかと。

    S5とS5IIを買いましたが、画質は劇的に良くなりました。新画像処理エンジンの賜物だと思いますが、確かにS5の画像がさらに像面位相差で悪くなるとしたら製品化は難しかったと思います。

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