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富士フイルム “エントリー製品は中止 フルサイズは過大評価されている”

X-H2
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富士フイルムへのインタビュー

フランスで開催されているカメラの展示会において、フランスの富士フイルム関係者とのインタビューがあったようです。そこでは興味深い内容も合ったようですので紹介したいと思います。

それではみてみましょう。

  • 富士フイルムの最新の製品はどのように受け止められていると思うか?
    • GFX100 IIとチルトシフトレンズは非常に好調
    • 富士フイルムの戦略は中判カメラとAPS-Cカメラでフルサイズカメラを挟み込むこと
    • 富士フイルムは非常に強い勢いに乗っている
  • GFX100 IIはより強力なAFと優れた連写機能があるがオリンピックでの活躍はみられるか?
    • 見てみなければわからないが、プロのスポーツ撮影者の期待に応えるAFがあるのはいいことだ
    • GFX100 IIは動画も非常に優れており、すべてのプロフェッショナルなニーズを満たすことができる
    • AFがスポーツ的な意味を与えることは明らかで、スタジアムでこの製品を見つけることができるだろう
  • X-H2Sはプロスポーツの世界に居場所があるだろうか?
    • 潜在的な顧客に宣伝する必要があるので道のりは長い
    • X-H2Sは市場シェアを獲得している製品だが、時間をかけて育てる必要がある
    • 最高の製品というだけでなく、全体的なシステム、流通、マーケティングなどが必要だ
  • フランスでの富士フイルムの中判カメラのシェアは?
    • シェアが重要ではない。我々は未知の市場を再構築した
    • 老舗メーカもあるが、誰も真剣に考えていなかったと思う
    • 中判センサーはフルサイズの代替品で、特に専門家に本当のニーズがあると信じている
  • 富士フイルムの全体的なシェアは?
    • フランスではフルサイズを除くハイブリッド市場で12ヶ月連続26%のシェアを獲得している
    • 主力製品はX-T5、次にX-T30II、X-S10/X-S20がそのあとに続く
  • 写真市場へのスマホの影響は?
    • コンパクトデジタルカメラが廃止され、売上高や生産数量で市場は下落している
    • しかし市場の価値は爆発的に上昇した。写真市場は持続可能である
  • X100Vの後継機種に関しては?
    • 残念ながらお伝えできない
    • X100Vの需要は強くいまも急増しているが、追いつくために努力しており、毎日配達されている
    • 後継機種については現時点で情報がなく離すには時期尚早だ
  • 富士フイルムはもうエントリークラスのカメラを提供しないことがわかったが、これをどう説明するのか?
    • X-T200やX-E4などのエントリークラスの製品を中止したのは、それが有望な市場ではないからだ
    • 富士フイルムは5年以上、ハイエンド市場に目を向けており、エントリーに戻ることはないと思う
    • 理論的にはX-T30の後継機種があるはずだが、将来のラインナップに見通しはたたない
  • 富士フイルムはフルサイズ市場へ参入するつもりはあるのか?
    • 今のところそれは目標ではない
    • 追加のレンズを開発する必要があり、これは依然として多額の投資が必要だ。
    • 私の考えでは、フルサイズは私たちがゼロから作った市場で、マーケティングの観点からよくできている。
    • そして今では誰もがフルサイズと口にしているが、私は非常に過大評価されていると思う
  • サードパーティレンズは光学分野で力を発揮できると思うか?
    • サードパーティ製レンズには中立的な立場だ
    • 開発速度を緩めたり禁止したりすることには疑問の余地はない
    • しかし富士フイルムには富士フイルムの品質があり、タムロンやシグマと比べても違いがわかると信じている

phototrendで富士フイルムの関係者へのインタビュー記事が掲載されています

このように興味深い意見がいくつかありますね。まずGFX100 IIとチルトシフトレンズは好調であること。カメラ市場は持続可能であること。X-100Vの後継機種はまだ時期尚早であることなどが述べられています。

富士フイルムからは最近、GFX100 IIが発表されたばかりで、それ以降の新製品の噂はあまり流れていません。ただし、X100Vの後継機種の噂が少しあるだけです。

この噂ではX100Vの後継機種について、以下のように記述されています。

X100Vの後継機種が2024年のはじめに発売されることはすでにお伝えした通りだ。

本日、信頼できる情報筋からX100Vの後継機種には「新しいレンズ」が付属するという情報が届いた。

今のところ「新しいレンズ」というのは漠然としたヒントで、フィルターを使用することなくレンズに耐候性を持たせる小規模な再設計、またはフィルターを使用した再設計など、あらゆる可能性が考えられる。異なる焦点距離/絞りにすることは現時点ではすべてが可能だ。

つまり、今のところ「新しい」ということは、X100Vのレンズとの違いがあることだけは分かっていることを意味しているが、この違いがどれほどのものなのか今のところはわからない。

マイナーチェンジなのか、大規模な再設計なのか。必ず答えが得られると思う。

このように、2024年の始めに発売されるという噂があります。従って、X100Vの後継機種について話すのは時期尚早ということのようですが、実際にはかなり早い時期に発表される可能性があるかもしれません。

しかし現在、X100Vのバックオーダーはかなりあるようなので、それが解消しないうちに後継機種を発表するのは、せっかく予約したユーザや、直近に購入したユーザを裏切ることになる可能性があるので、なかなか難しい判断を迫られると思いますね。

そしてこのインタビューではX-T200やX-Eシリーズが生産終了になると述べています。これについても、別の噂では発売の可能性を示唆しているものもあり、情報としては矛盾しています。しかし、こちらの富士フイルムの関係者の発言ですすから、このままエントリークラスの後継機種の発売はないのかもしれません。もしエントリークラスのカメラが廃止されるとしたら非常に残念ではありますね。実際にはどうなるのでしょうか?

さらにX-T5の納期が6ヶ月待ちであることについて「富士フイルムX-T5の納期が約6ヶ月と判明 海外では在庫ありの不思議」にて詳しくお伝え。

富士フイルムの最新情報はこちらにも

[catlist tags=”fujifilm” numberposts=10]

(記事元)https://fujiaddict.com/2023/10/17/fujifilm-france-manager-interview-gfx-instax-x100-ai-third-party-lenses-and-more/

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コメント

コメント一覧 (6件)

  • 実際のところほとんどの人にとってはAPS-Cで事足りると思いますね。
    APS-Cでも40MPセンサーが出て8k動画も撮れるようになりましたし、どうしてもFFじゃなければいけない場面は少ないと思います。
    しかし公式サイトを見るとX-H2S/H2/Pro3/T5/S20/S10がラインナップされていて、富士フイルムとしてはS10がエントリーという認識なのでしょうか。
    せっかく小型なレンズが多いAPS-CなのでE4のような機種は1つくらいラインナップにあったほうがいいと思うのですが (上位機ユーザーが普段持ちのときのセカンドカメラとしても) 。

  • X70は現在のAFで復活して欲しいと思っています。

    サードパーティのレンズは他社用は素晴らしいのに、富士フィルム用になると写りが悪くなってしまいます。主原因はAF、次いで収差補正ですが、NIKON用のようなライセンス契約ではないのでしょうかね。全てが開示されていないための、まさに不具合に近いレベルになっています。

  • APS-Cが最適でフルサイズは過大評価されているなら中判もそうなりますね。
    議論が破綻しているように思えます。
    世界シェアで見るとソニー、キヤノンから見るとかなり少ないので数が出なければ
    廉価機では利益が確保できず事業が成り立たないのかもしれません。
    誰でも上級機は替えるわけではないので入門者の受け皿を一機種程度は用意した方が
    賢明では無いかと思えます。

  • センサーの大きさだけを見ればAPSから見てフルサイズが過大評価、フルサイズから見て中判が過大評価という理屈もできるかもしれませんが、実際はそうでもなくて様々な環境下でのパフォーマンスを考えるとフルサイズが一番汎用性があるのが現状でしょう。
    個人的には”フジの”APS-Cが過小評価されているという認識ですね。X-H2で強く感じました。

  • メーカーによっては言い方は代わるもので、フジがエントリークラスを有望市場でないといってもどうですかね? キャノンは需要があると言ってどんどん出していますし、ニコンは注力しないと言っておきながらZ30を出したりしますし(今後X-S20より高価なAPS-C機を出すかも不透明)、ソニーは何も言わずという感じですが、ZV-E10でシェア1位をとったりしますし。パナソニックもすでにエントリーには期待できないかな?ですが、OMDSがどうするかですね。さすがに低価格機をなくすと存在感が薄れてしまいすぎるような気がするわけですが。

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