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タムロン 希望退職200人募集のリストラ 交換レンズ販売好調もなぜ??

タムロンは9日、デジタルカメラの交換レンズなどを製造する青森県の2工場で働く従業員を対象に、200人の希望退職を募ると発表した。希望退職の募集は1992年以来およそ30年ぶりで、国内工場人員の約4割に相当する。スマートフォンの台頭によるデジカメ市場の縮小に加えて、新型コロナウイルスの影響により需要が落ち込んでいる。

募集期間は11月10~20日で、12月末に退職となる。交換レンズの組み立てやレンズの研磨など製造に携わる45歳以上の正社員のほか、準社員や嘱託社員が対象となる。退職者には特別手当を支給するほか、希望者には再就職を支援する。同社は「人員構成の適正化を図って競争力を高める」とし、工場の自動化など生産の効率化を進めるという。

(記事を一部引用しています)
(記事元)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66004480Z01C20A1916M00/

目次

タムロンがリストラ

日本経済新聞がタムロンが人員整理を実施すると報道しています。

記事によれば、タムロンは交換レンズなどを製造する工場の従業員を対象に、約200人の希望退職を募るとしています。これは国内の工場の従業員の約4割になるのだそうです。国内の工場は維持するようですが、人員構成を適正化したり、工場の自動化することで効率を高めることで対応していくとしています。

タムロンは新型コロナの影響による需要の激減で、5月から工場の部分休業を行っているそうです。なので、恐らくその分の余剰人員ぶんの退職者を募っているということだろうと思いますね。そう考えると、募集しているのが工場人員の約4割ということですので、現状の交換レンズの需要も約4割減ということになっている可能性がありますよね。タムロンとしては結構大きな影響を受けていると考えることが出来そうです。

交換レンズ絶好調も需要は減少したままか?

タムロンは比較的廉価な製品を市場に投入していて、特にフルサイズミラーレス用のレンズが絶好調です。直近のヨドバシカメラの交換レンズランキングでは以下のようになっています。

第1位 タムロン 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (ソニーEマウント)
第2位 シグマ 24-70mm F2.8 DG DN | Art (ソニーEマウント)
第3位 キヤノン RF70-200mm F2.8 L IS USM
第4位 タムロン 70-180mm F/2.8 Di III VXD (ソニーEマウント)
第5位 ソニー FE 24-105mm F4 G OSS
第6位 タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD (ソニーEマウント)
第7位 ニコン NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
第8位 シグマ 85mm F1.4 DG DN | Art (ソニーEマウント)
第9位 キヤノン RF24-70mm F2.8 L IS USM
第10位 ソニー FE 20mm F1.8 G

(記事を一部引用しています)
(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/6322b82dda899758fe08fbc71410a17ee80a003a

これをみると、1位、4位、6位にタムロンのレンズがランクインしているのがわかります。いわゆる大三元と呼ばれるf/2.8通しのズームが2本、高倍率ズームが1本です。

それではかなり安い製品だから利益がないのか?ということも思いますが、確かにフルサイズミラーレス用のレンズとしては比較的に安い価格ではあるのですが、それでもいずれも7万円以上するレンズですので、決してものすごく安いというわけではありません。

レンズの価格は初値からさほど下落しているわけではありませんので、これはタムロンがめちゃくちゃ安くレンズを販売しているというわけではなさそうです。なので、これだけランキングの上位に入っているにも関わらず、人員整理が必要になるということは、それだけカメラの全体的な市場が縮小しているということなのでしょうね。

ですからやはりカメラ市場の縮小で、多くのメーカにかなりの影響がでてしまっているということなのでしょうね。ランキング上位に入っているタムロンがこの状態ですので、シグマなども交換レンズの販売はかなり厳しい状況なのかもしれないです。

ただ、ニコン、キヤノンの場合は互換メーカも少なく、高い価格で販売していますので、利益率は高いはずで、それなりに利益を出させている可能性もありますが、そのあたりは判断する材料がないのでよくわかりません。

新型コロナウィルスの影響でカメラ市場は予定より2年ぐらい早く市場が縮小している可能性があるそうです。日本が世界をリードする市場だけに本当に心配ですね。

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コメント

コメント一覧 (7件)

  • 自社ブランド、OEMとも新規の一眼レフ用がほとんど出荷されない状況でしょうから、タムロンもつらいでしょうね。

    タムロンは、Eマウント用レンズを、RF、Z、Lマウントへ移植すれば、それほどコストをかけずに販売数を増やせると思います。
    今後の海外生産増加と、ミラーレス他マウントへの展開で、業績が回復することを願っています。

    • ZとLは出さないでしょう。
      ボディーのパイが少ないから。
      集中と選択しなければいけない未来の状況で遊んでいる暇はありません。
      マント情報開示していないからファームアップ対応で人件費かかりますしね。

    • そうでしょうか?
      6月にタムロンがZマウントレンズを計画しているというが流れました。

      少ない開発費で売れるのですから、それを作らない理由がありません。
      タムロンはソニーとニコン純正のOEMもやっており、Zマウントの経験もあるはずです。

      Z 5は外した感がありますが、Z50は売れているし、Z 6ii、Z 7iiも売れますよ。

  • タムロンに限らず日本企業全体に言える事ですが、
    現状と市場縮小だけで安易に希望退職者を募集し人員削減を進めて良いのでしょうか?
    日本は今後更に高齢化が進み生産人口が大きく減り人手不足が更に深刻になります。
    日本企業は将来の人手不足迄考慮して人員削減を実施しているのか疑問に感じます。

  • おそらくフルサイズミラーレス用(実質Eマウント用)は好調なのだと思いますが、それ以外のところでのダメージが大きいのではと思います。
    なのでもしタムロンがフルサイズミラーレス用レンズを出していなかったらもっと悲惨なことになってた可能性もありますね。
    一眼レフ用レンズのラインナップは大幅に整理することになりそう。

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