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パナソニック “像面位相差AF採用は画質面の問題を克服できたから”

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S5IIで像面位相差を採用した理由

パナソニックがLUMIX S5IIで初めて像面位相差AFを投入しました。なぜいまになって像面位相差AFを採用したのでしょうか?その答えがパナソニックへのインタビュー記事にありましたので紹介したいと思います。

それでは記事をみてみましょう。

大神: LUMIXとしては画質に高いこだわりがありましたので、コントラストAFとDFD技術でいかに他社の像面位相差AFに匹敵するか、という観点で開発してきました。「LUMIXは“かたくなに”像面位相差AFを入れない」という声は我々にも十分に届いていました。例えばS5では、被写体の前を何かが通り過ぎたような場合や、背景が高いコントラストであっても、AFが被写体以外に引っ張られないような制御など、コントラストAFにおけるコンティニュアスAF時ではできなかった性能を確立してきました。

とはいえ、他社の像面位相差AFの動作に原理的にどうしても到達できないシーンがあります。24pや30pといった動画時での被写体追従性です。今回、画素欠損など画質面での課題を十分に克服したので、S5IIでの像面位相差AFの搭載を進めました。

インタビュー記事は興味深いので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧くださぃ。

インタビューによれば、パナソニックは画質への高いこだわりがあり、これまでコントラストAFを採用していたとしています。そして、像面位相差AFを採用することによる画質の問題を解決できたことから、今回、初めて像面位相差AFを採用したそうです。

パナソニック以外では採用される像面位相差AF

像面位相差AFは、イメージセンサーの画素のうち複数を像面位相差センサーに置き換えるため、像面位相差センサーを配置した部分の画素はなくなる形になってしまいます。そのため周辺の画素から欠損した画素部分の想像して埋めていくわけですが、当然間違った判断をすることもあるので、そのぶん画質が劣化する可能性があります。

パナソニックとしては、その画質劣化を嫌って、像面位相差AFを採用せず、コントラストAFの性能を極限まで高めたということになるのだと思います。

しかし、他社ではすでに像面位相差AFは当たり前の技術になっており、仮に画質の劣化があったとしてもそのメリットのほうが上回ってる状態になっているのではないかと思います。また、そもそもベンチマークテストなどでパナソニックSシリーズのカメラが他の機種を圧倒するほどの数値をたたき出しているわけでもありません。

そうなると、なぜここまでコントラストAFにこだわったのかちょっと疑問に感じるところもでてきます。なぜコントラストAFにこだわったのでしょうか?可能性を考えてみます。

  • あくまでメンツにこだわった
  • 本当に画質を追求した
  • 特許に抵触するため像面位相差AFのセンサーを採用できなかった
  • 像面位相差センサーを採用するとコストがかかるのでコントラストAFにこだわった

こんなところが考えられるのかなと思いますが、実際にはどうなのでしょうか?

個人的には「画質の課題を克服できた」というのは方便で、他に理由がある可能性が高いと思うのですが、皆さんはどう思うでしょうか?

(記事元)https://dc.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1465206.html

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コメント

コメント一覧 (7件)

  • 個人的にはコスト面が大きいのかなと疑っています(ゴミ関係も同様では?)。とはいっても(素人の見方でしかありませんが)、パナソニックのコントラストAFが優秀だったことや自身の位相差AF技術への習熟度他も影響したのかもしれませんが。
    しかしS5ⅡのWレンズキットが破格に安い等はいいですが(ネクストフェーズもいいですが)、とにかくG100&G99D以外への影響が大きすぎるような気もして、本当にどうするんでしょうね。現GH6の発売が去年に本当に必要だったのか疑問に感じてしまいます。

  • 自分はS5M2の静止画画質に大いに期待しています。GH6で劇的に画質が良くなり、そのエンジンを超える性能のようなので。
    AFもどこまで動体に対応できるのかテストするのが楽しみです。

  • センサーそのものではなく一部の画素補完の話なので、DxOMarkのセンサーテストや各レビューサイトのチャートテストでは測りにくい部分なのではないでしょうか。
    ただ、それほどこだわった部分なら、言葉ではなく実物でアピールすべきと思います。具体的に何を問題視していて、問題を放置した時と克服した時、そして位相差画素なしの時でどう違うのか。開発時に比較しないわけがないので、何らかの実写を出せるはずです。
    そこが曖昧なままでは、「大人の事情」や「差が小さくて見せたら都合が悪い」のように捉えられてもやむなしに感じますね……どこかの動画で語られてるなら私の見落とし(そもそもあちこち見ていません)ですが、ここは製品特長ページの先頭に書くレベルの話に私は感じます。
    モノ自体は相当な性能と破格の値段でポテンシャル高そうなのですが……。

  • 画質に高いこだわりがあるのは大いに結構なことですが、そこに固執するあまりに市場の要望 (AFの速度や追随性) に応えられてなかったことで多くの顧客を失ってしまったように見えます。
    もっと早く像面位相差を、少なくとも発売時期が遅れてもいいからGH6には像面位相差を導入するべきだったと思います。
    ただS5 IIは像面位相差導入初号機にして完成度が高いAFなので、これからの巻き返しに期待したいですね。

  • 像面位相差は特有の弱点があって画素欠損以外に強い光源が近くにあると横線が
    入ったりしますね。
    これはソニー機の新型が出てレビュアーさんがイジワルな被写体を撮影すると
    以前はたまに見掛けました。
    最近はそのような悪条件でのサンプルは余り見掛けませんね。
    価格コムでもごく希にそのような話題が出てきます。
    キヤノンはそれらを嫌ってDPCMOSを開発しました。
    ただし当初はフルサイズセンサーがかなり高額でEOS 5Dmk4など販売価格が
    かなり高かったように記憶しています。
    その後は改良され歩留まりが上がって競争力が出てきたとのこと。
    今回パナソニックが開発したAF方式がどのような物か見物ですね。
    DPCMOSに類似した方法であれば素晴らしいと思います。

    • 引用元記事に「新エンジンの画像処理によって画素欠損を限りなく影響がないように仕上げられる」とあるので、一般的な像面位相差式かと思います。「イメージセンサーが、というよりもエンジンが高性能化した」ともありますね。
      画素欠損対策は他社もやっているでしょうし、どれほど違うのかの実写をレビュアーではなくメーカー自らの手で示してほしいですが……。

    • 路傍のカメラ好きさん
      こんばんは。
      引用元に書いてありましたね。
      見落としました。
      ちなみに本日夕方のパナソニックからの案内メールによるとDC-S5M2は
      2月16日発売予定だそうです。
      CP+2023の一週間前ですね。
      パナソニックのブースが賑やかになりそうです。

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