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富士フイルムのX100VI、レトロデザインが増産の障害に?供給不足の真相

X100VI
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X100VIの増産が難しい理由

デジカメ事業が好調に推移している富士フイルムですが、決算発表の質疑応答でX100VIの増産がなぜ難しいのか、その理由を明かしています。

芝野 [Q]:最後、イメージングについて伺いたいと思います。instax もデジタルカメラも⾮常に好調なのかなと思います。またリテール⾒ていますと、sold、店頭においては売り切れで、⽋品あるいはバックオーダーも取らないような対応を⾒ていますと、この状況が⾼原状態で 1 年間続くような感じかなとも思います。この辺の考え⽅、現実的なところとしてはどう捉えるのがよろしいでしょうか。既にパンパンかと思いますけど、それでもこのサードクォーターにかけては季節性もあるので、さらに上がると考えても良いのか。この辺の期待感についてお聞かせください。

後藤 [A]:今おっしゃったとおり、供給が追いついてないのが実情でございます。⼀つはデジタルカメラ、需要がかなり旺盛であることと、われわれの機能とかブランドが浸透してきたところでです。最初から前機種より 2 倍の製造を予定して市場に出すなど対策しておりましたが、それでも追いつかない状況で、今それを⼀⽣懸命キャッチアップしている状態です。
その中で、律速となってくるのは、イメージセンサーであったりプロセッサーであったり、半導体の製造を、半導体メーカーの中で⼊れ込まないといけないところが⼀つ。もう⼀つは、当社のデザイン性が優れているところにも関係あるのですけど、カメラの上の部分。いろいろダイヤルとかがついている、X100VI はデザインがかなりレトロっぽいというので、⼈気を得ている部分でもあるのですけど、外装部分の製造が(品位を出すために)切削などでハンドメイドに近いような形で、なかなか⼤量の量産がきかないところがあります。

X100VIのレトロデザインが原因か

富士フイルムが第1四半期の決算報告説明会で質疑応答に答えています。富士フイルムによればX100VIやその他のデジタルカメラについては供給が追いついていないことがバックオーダーや欠品となっている理由だとしています。その理由としてはデジカメそのものの需要が増えていることと、富士フイルムのカメラというブランドが浸透してきたからだとしています。

またX100VIの供給が追いつかないことについては、イメージセンサーやプロセッサーそのものが外注なのでどうしようもないことと、カメラ上部のダイヤルやデザイン部分がハンドメイドに近いような作り方をしているため、大幅に供給を増やすというようなことができないことを指摘しています。

X100VIがかなりの人気のカメラになっていることで、一部の人々は、わざと富士フイルムは供給を抑えていてプレミアを付けようとしているのではないか、飢餓商法を行っているのではないかと言われていました。もちろんメーカーはプレミア価格でカメラを販売することなく適正な卸価格で販売をしているはずで、いくらプレミア価格がついたとしても富士フイルムには金銭的なメリットはないはずです。

また飢餓商法についても、このカメラの需要は一過性のものである可能性もあることと、企業イメージが悪化することからできるだけ早く需要を満たすような施策をすると思いますので、あまり考えにくいのかなと思いますね。

いずれにせよ、かなり人気のカメラとなったことで様々な憶測を生んでしまったようですが、富士フイルムにとっては嬉しい誤算というところなのかもしれません。このカメラ人気が一過性のものではなく普遍的なものになるといいなと思いますね。

さらに「富士フイルム レンズ固定式中判カメラは28mm f/3.2相当のレンズを採用と噂」ではラージセンサーのコンデジの噂について詳しくお伝えします。

(記事元)富士フイルム

X100VIとX100Vの仕様の違い
X100VIX100V
有効画素数約4020万画素約2610万画素
画像処理エンジンX-Processor 5X-Processor 4
標準ISOISO125~12800ISO160~12800
手振れ補正6.0段なし
電子シャッターPモード: 30秒~1/180000秒Pモード: 30秒~1/32000秒
被写体認識顔/瞳/動物/鳥/クルマ/バイク&自転車/飛行機/電車顔/瞳認識
動画トラッキングAFありなし
背面液晶チルト角度45度30度
動画最大6.2k 30p最大4k 30p
フィルムシミュレーション20モード17モード
WiFiIEEE802.11a/b/g/n/acIEEE802.11b/g/n
バッテリーEVF時約360コマEVF時約350コマ
寸法128.0×74.8×55.3mm128.0×74.8×53.3mm
重量(バッテリー、メモリ含む)約521g約478g
X100VIの主な仕様
センサーサイズAPS-C X-Trans CMOS 5 HRセンサー
画素数約4020万画素
センサークリーニング圧電素子による超音波方式
イメージプロセッサX-Processor 5
手ぶれ補正5軸ボディ内手ぶれ補正
手ぶれ補正効果6.0段
レンズ23mm f/2.0
高速連続撮影最大約20コマ/秒
動画撮影最大6.2k 30p
被写体検出人物の顔や瞳、更に動物・鳥・車・バイク・自転車・飛行機・電車・昆虫・ドローン
シャッター速度メカシャッター:Pモード: 30秒~1/4000秒 Aモード: 30秒~1/4000秒 S/Mモード: 15分~1/4000秒 バルブ: 最長60分
電子シャッター:Pモード: 30秒~1/180000秒 Aモード: 30秒~1/180000秒 S/Mモード: 15分~1/180000秒 バルブ: 1秒固定
ISOISO125~12800 (1/3ステップ)
EVFEVF: 0.5型有機ELファインダー 約369万ドット
背面液晶3.0型チルト式タッチパネル付きTFTカラー液晶モニター
メモリカードスロットSD/SDHC/SDXC USH-II対応 シングルスロット
サイズ128.0×74.8×55.3mm
重量バッテリー、 メモリーカード含む: 約521g
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 当初月産1.5万台
    4月から月産3万台
    年間36万台
    一過性かどうかは分からないと思うけどなぁ 
    このカメラは100万台分の需要はありそうだけど
    約3年分
    購入予定者も気長に待つしかないね
    一応月産台数は公表してるんだし
    その代わり、1年待ちは覚悟しないとイケないだろうけど
    4年更新なら待つ価値は人によってはあるかも

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