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EOS R5 Mark II 国内では納期6ヶ月 米国では在庫あり 供給不均衡でユーザが混乱

EOS R5 Mark II
目次

海外では納期が短い?

日本国内ではEOS R5 Mark IIは6ヶ月待ちとなっていますが、海外ではそれほど待たずに製品を入手できている可能性が指摘されています。この記事では、海外のEOS R5 Mark IIの在庫状況についてお伝えします。

EOS R5 Mark IIは米国を含む多くのグローバル市場で初期の顧客に届き始めている。日本では需要が非常に高く、出荷が6ヶ月以上遅れる可能性があるが、他の地域では必ずしも、それほど深刻な状況ではない。

CanonRumorsが先週報じたように、キヤノンは8月29日に日本国内市場での今後の製品の供給状況について声明を発表した。EOS R1は新しいアクセサリは「通常よりも時間がかかる」可能性がある一方で、EOS R5 Mark IIには「6ヶ月以上」かかる可能性があるとしている。キヤノンは日本での遅延の理由として「予想以上の注文」「グローバルな部品不足」を挙げている。

(中略)

当然ながら、他の地域のユーザも日本からのニュースを聞いて、自分たちがEOS R5 Mark IIを購入できるのかどうか心配している。現時点ではEOS R5 Mark IIはB&Hから注文可能だが「限定数で発売」されているとしている。ただし、RF24-105mm F4レンズ付きのEOS R5 Mark IIキットの在庫は現在ある。Adoramaでは、カメラ本体がバックオーダー中で、9月18日に入荷予定だ。B&Hと同様にAdoramaでもEOS R5 Mark IIキットは在庫がある。キヤノンUSAの公式ストアでもEOS R5 Mark IIはバックオーダーになっている。

(記事元)

海外に優先に供給している可能性はあるか

以前、キヤノンがEOS R5 Mark IIの供給状況を更新し、現在購入すると6ヶ月待ちになる可能性があることを報告しました。当サイトでも記事にしています。

現在の供給状況は以下の通りになっています。

製品名供給について
EOS R1順次、出荷の予定ですが、通常よりも納期にお時間を頂戴する場合がございます。
EOS R5 Mark II順次、出荷の予定ですが、新たにご注文いただく際は、お届けまでに半年以上かかる場合がございます。
クーリングファン CF-R20EP順次、出荷の予定ですが、通常よりも納期にお時間を頂戴する場合がございます。
シューカバー ER-SC3順次、出荷の予定ですが、通常よりも納期にお時間を頂戴する場合がございます。
アイカップ ER-kE順次、出荷の予定ですが、通常よりも納期にお時間を頂戴する場合がございます。
バッテリーグリップ BG-R20EP順次、出荷の予定ですが、通常よりも納期にお時間を頂戴する場合がございます。
レインカバー ERC-R5S順次、出荷の予定ですが、通常よりも納期にお時間を頂戴する場合がございます。
レインカバー ERC-R5L順次、出荷の予定ですが、通常よりも納期にお時間を頂戴する場合がございます。
アイカップ ER-I順次、出荷の予定ですが、通常よりも納期にお時間を頂戴する場合がございます。
アイカップ ER-iE順次、出荷の予定ですが、通常よりも納期にお時間を頂戴する場合がございます。
USB電源アダプター PD-E2順次、出荷の予定ですが、通常よりも納期にお時間を頂戴する場合がございます。
バッテリーパック LP-E6P順次、出荷の予定ですが、通常よりも納期にお時間を頂戴する場合がございます。
RF200-800mm F6.3-9 IS USM順次、出荷の予定ですが、通常よりも納期にお時間を頂戴する場合がございます。

というわけで、国内では6ヶ月後にならないと入手できないとしています。そして、この発表が海外で伝わったとき、キヤノンUSAの公式オンラインショップでは販売を継続していたため、海外(米国)のユーザは、EOS R5 Mark IIの供給状況について一部混乱があったようです。

そして、米国の通販ショップの状態をみると、上記のようにボディ単体が売り切れていたり、キットレンズはまだ在庫がある状況だったり、次回の入手が9月18日に予定されていたりと、日本国内の供給状況と海外の状況は異なっているらしいことがわかります。

しかしイギリスの通販サイトでは現在入荷待ちの状況になっているという表示があり、こちらは納期が2ヶ月以上と表記されています。

またキヤノンは予想以上の注文の他、世界的な部品の供給不足になっているからとも告知していて、単純に注文が多かっただけが理由ではないことを示唆しています。つまり、実際の生産能力分の生産ができていない可能性があることになります。

特にアメリカで供給の不均衡が発生している理由は不明ですが、キヤノンが国内より海外(特にアメリカ)に優先的に供給している可能性は考えられるのかもしれません。また初期需要というのは正確にはわからないでしょうから、米国向けには多めに商品を発送してしまい、製品がまだ在庫がある状態になっている可能性も考えられそうです。

それでは国内で6ヶ月待ちという状況になっているのはなぜなのでしょうか?個人的に思ったのは発売日が同じであれば、当然、生産国から遠い国に向けて先に発送し、生産国に近い国に対しては後から生産した在庫分を発送することになるはずです。

アメリカ向けに製品を送った段階で、部品の供給不足が発生した場合、それ以外の国に向けて生産を強化しようとしていた段階でカメラの製造ができなくなってしまうため、アメリカ以外の国への供給が細くなってしまった可能性も考えられるのかもしれません。

いずれにせよ少なくともアメリカとの間では供給の不均衡になっているようで、まだ製品の在庫があるというのは確かに矛盾しているので混乱してしまうのもわかりますね。

EOS R5とEOS R5 Mark IIの主な違い
EOS R5 Mark IIEOS R5
センサー裏面照射積層CMOSセンサーCMOSセンサー
アクセラレータ搭載
静止画記録タイプJPEG、HEIF、RAW、C-RAWJPEG、HEIF、RAW、DPRAW、C-RAW
動画記録タイプRAW、XF-HEVC S YCC422 10bit、XF-HEVC S YCC420 10bit、XF-AVC S YCC422 10bit、XF-AVC S YCC420 8bit、News MetadataALL-I、IPB、RAW
フォーカスブリージング補正対応
視線入力対応
AFエリア分割数(動画)最大975分割(39×25)最大819分割(39×21)
測距輝度範囲(静止画)EV−6.5〜21EV‒6.0~20
測距輝度範囲(8k動画)EV−4.5〜21EV‒3~20
AFエリアスポット1点AF、1点AF、領域拡大AF(上下左右)、領域拡大AF(周囲)、全域AF、フレキシブルゾーンAF(AF1、AF2、AF3)顔+追尾優先AF、スポット1点AF、1点AF、領域拡大AF(上下左右)、領域拡大AF(周囲)、ゾーンAF、ラージゾーンAF(縦)、ラージゾーンAF(横)
測光センサー(静止画)6144分割(96×64)測光384分割(24×16)測光
シャッター(静止画)電子制御式フォーカルプレーンシャッター、撮像素子によるローリングシャッター電子制御式フォーカルプレーンシャッター
電子シャッター(静止画)1/32000~30秒(条件あり)1/8000~30秒
電子シャッターシンクロ同調1/160秒
電子先幕シンクロ同調1/250秒1/250秒
高速連続撮影最高約12コマ/秒(メカシャッター/電子先幕)、最高約30コマ/秒(電子シャッター)最高約12コマ/秒(メカシャッター/電子先幕)、最高約20コマ/秒(電子シャッター)
メカシャッター連続撮影可能枚数RAW:約230枚RAW:約66枚
手振れ補正効果最大8.5段最大8.0段
マルチアクセサリーシュー対応
8k動画(最大)8k 60p8k 30p
USB通信USB 10Gbps(SuperSpeed Plus USB/USB 3.2 Gen 2)相当SuperSpeed Plus USB(USB 3.1 Gen 2)相当
サイズ約138.5×101.2×93.5mm約138.5×97.5×88.0mm
重量約746g(バッテリー、カードを含む)約738g(バッテリー、カードを含む)
WiFi 6Ghz対応

(記事元)PetaPixel

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • アメリカには初期ロットの40〜50%とか送ってるのかも
    日本には10%位に絞って
    日本の配送網はしっかりしててスグに送れる分、小出しにしてる可能性はある
    どっちみち月産16,000台は少ないとは思うけど
    キヤノンは見え透いた見苦しい言い訳してる
    ただ今回については円高ベースの価格設定で海外より安目に設定されてる分、仕方ないのかも知れないが

  • 実際には発送地域毎に異なるロットが出荷されており強いところが
    多少の在庫は持てると解釈した方が良さそうです。
    地方の小さいカメラ店ではすぐには店頭に並ぶ事は無いでしょう。
    他メーカーも新製品は同じような状況でしょう。

    受注残がは多くても同一人物が多店舗予約している場合と興味本位で
    購入しSNSで発信した後にすぐ売りさばく輩も多いと思いますので
    後々を考えればメーカーも生産増強は出来ず困ったことです。

  • 欲しい時に買えないというのは大きなマイナスイメージです。
    サプライチェーンの仕組みを理解した方々ばかりではありませんから、こういった事象の積み重ねはユーザーの忌避行動に繋がります。
    メーカーも本腰を入れて対策を考える必要があると思います。

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