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【検証】流れていたZV-E10 IIと新ズームの噂は正しかったのか徹底検証します

ZV-E10 II
目次

検証 SONY ZV-E10 IIの噂

ソニーからZV-E10 IIが発表されました。これまで非常に長いこと噂になっていたZV-E10 IIですが、その期間のためかなり多くの噂が流れていました。中には確証のないものや、中には中国からのものといろいろな噂があったわけですが、今回はそれらの噂が正しかったのかどうか検証してみたいと思います。

以下にこれまで流れていた噂をまとめます。日付のリンクからそれぞれの噂の記事を読むことができますので、興味のある人は読んでみてください。

なお、これらの噂については、初めから「予想」としているものや、「確証は取れていない」と前置きのある噂については掲載していません。

それではみてみましょう。

  • 2024年上半期にZV-E10 IIが登場する
  • α6700の仕様をベースにしている
  • EVFや手振れ補正は搭載されない
  • ボディ単体で800ドル
  • 16-50mmズームキットは899ドル
  • フルクリエイターキットとマイクとグリップ付きで1199ドル
  • 10-20mmを含むキットは1399ドル
  • 2024年に少なくとも1台のZVカメラが期待できる
  • ソニーは動画向けのパワーズームまたはシネマレンズを発売したいと考えている
  • 2600万画素
  • メカシャッターなし
  • 初夏には店頭に製品が並び市場に出回る
  • 発表は今年の前半、2月、3月、4月頃になるだろう
  • α6700と同じ2600万画素で何らかのAI機能があると予想される
  • 2600万画素 Exmor R APS-C裏面照射型CMOSセンサー
  • BIONZ XRイメージプロセッサ
  • UHD 4k 120p / FullHD 240p / 10-bit 4:2:2
  • 11コマ/秒までの連写、常用ISO 100-32,000
  • 静止画と動画のリアルタイムトラッキング
  • カバー率93%の像面位相差759点
  • S-Log3、S-Gamut3、S-Cinetone、ユーザLUTs
  • 内部マイク、マイク端子、USBストリーミング
  • 3インチ 103万ドットバリアングルタッチ式背面液晶
  • 価格は本体のみで798ドル、16-50mmレンズキットで899ドル、ワイヤレスグリップとショットガンマイクのクリエイターズキットで1199ドル、10-20mmレンズキットで1399ドル
  • ZV-E10 IIは予想より出荷が遅れる。夏前に店頭に並ぶと伝えていたが、真夏になるだろう
  • EVFなし、ほぼα6700をダウングレードさせたバージョン
  • 2600万画素
  • 759点像面位相差
  • ISO 100-32,000
  • 強化されたSN比を備えた多指向性マイク
  • 拡張された動画のダイナミック手振れ補正
  • 全画素読み出しスーパーサンプリング4k 60p
  • 最大10bit 4:2:2
  • 動画ブリージング補正
  • BIONZ XRプロセッサー
  • AIスマートチップ
  • 複数の被写体の識別と追尾
  • サイドフリップ式背面液晶
  • NP-FZ100バッテリー
  • 5月か遅くとも6月の初めに発表されることが100%確認されている
  • 5月に詳細はわからないが、AI機能を追加したα6700のスペックバージョンとして発表される
  • 5月にVlogに最適化されたAPS-Cキットレンズが発表される
  • 5月下旬に発表される予定だったが早くて6月なる可能性がある
  • 6月/7月に発表
  • 出荷は8月から
  • 新キットレンズとともに6月か7月に発表
  • 8月に出荷開始
  • まもなく発表される
  • Vlog向けに設計された新しいAPS-Cキットレンズも登場する
  • 7月10日に発表する
  • 新しいキットズームレンズとともに発表される
  • 7月10日に発表
  • 新キットレンズは既存の16-50mmの新バージョンになる
  • 新キットレンズは既存のレンズに少しのアップデートを加えたバージョン
  • α6700とFX30と同じセンサーを使用する
  • ZFZ100バッテリーを採用
  • 新バッテリーの採用でグリップが大きくなる
  • ZV-E10 II/ZV-E10 M2
  • 2600万画素Exmor R裏面照射型センサー
  • BIONZ XRイメージプロセッサ
  • 4k 120p、FullHD 240p、10-bit 4:2:2動画
  • 11コマ/秒
  • カバー率93% 759点位相差センサー
  • S-Log3、S-Gamut3、S-Cinetone、ユーザLUT
  • 内蔵マイク+入力端子
  • USBストリーミング
  • 100万ドット3インチタッチ式背面液晶
  • 5800元
  • 日本時間で7月12日23時発表
  • α6700と同じ2600万画素センサー
  • BIONZ XRプロセッサー
  • 4k 120p、FullHD 240p、10ビット4:2:2録画に対応
  • 11コマ/秒の連続撮影
  • 759点位相差AF(カバー率93%)
  • 3インチタッチ式液晶と新しいAIテクノロジ
  • 現行のバッテリーより2倍の容量のFZ100バッテリー
  • カメラのバッテリー寿命は大幅に改善される
  • 推定価格は約8500元(798ドル)
  • ファインダーなし
  • メカシャッターなし
  • AIオートフォーカスなし(人物と動物の認識には対応)
  • ボディ内手ぶれ補正なし
  • 強化されたモーション電子式手振れ補正に対応
  • 5.4kオーバーサンプリングにより4k動画撮影に対応
  • LUT機能に対応
  • 16-50mm F3.5-5.6 OSS IIがカメラとともに発売されるがパワーズームではない

流れていた噂は正しかったのか?

さて、上記のようにものすごく多くの噂が流れていたわけですが、実際にこれらの噂が本当に正しかったのか確認してみます。なお、今回はE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS IIの噂についても同時に検証していきます。

  • 2024年上半期にZV-E10 IIが登場する
    •  2024年7月発表、8月発売で間違い
  • α6700の仕様をベースにしている
    •  どこまでをベースというのかわからないので難しいが同じセンサー、プロセッサという意味では正しい
  • EVFや手振れ補正は搭載されない
    •  搭載されていない
  • ボディ単体で800ドル
    •  998ドル
  • 16-50mmズームキットは899ドル
    •  1098ドル
  • フルクリエイターキットとマイクとグリップ付きで1199ドル
    •  クリエイターキットの設定がない
  • 10-20mmを含むキットは1399ドル
    •  10-20mmキットの設定はない
  • 2024年に少なくとも1台のZVカメラが期待できる
    •  発表された
  • ソニーは動画向けのパワーズームまたはシネマレンズを発売したいと考えている
    •  新しいパワーキットズームが発表された
  • 2600万画素
    •  2600万画素だった
  • メカシャッターなし
    •  メカシャッター設定なし
  • 初夏には店頭に製品が並び市場に出回る
    •  夏真っ盛り
  • 発表は今年の前半、2月、3月、4月頃になるだろう
    •  発表は7月
  • α6700と同じ2600万画素で何らかのAI機能があると予想される
    •  AIチップは搭載されなかった
  • 2600万画素 Exmor R APS-C裏面照射型CMOSセンサー
    •  正しい
  • BIONZ XRイメージプロセッサ
    •  正しい
  • UHD 4k 120p / FullHD 240p / 10-bit 4:2:2
    •  4k 60pまで
  • 11コマ/秒までの連写、常用ISO 100-32,000
    •  連写も常用ISOも正しい
  • 静止画と動画のリアルタイムトラッキング
    •  リアルタイムトラッキング機能搭載
  • カバー率93%の像面位相差759点
    •  カバー率不明だが測距点の数は同じ
  • S-Log3、S-Gamut3、S-Cinetone、ユーザLUTs
    •  それぞれ対応
  • 内部マイク、マイク端子、USBストリーミング
    •  正しい
  • 3インチ 103万ドットバリアングルタッチ式背面液晶
    •  正しい
  • 価格は本体のみで798ドル、16-50mmレンズキットで899ドル、ワイヤレスグリップとショットガンマイクのクリエイターズキットで1199ドル、10-20mmレンズキットで1399ドル
    •  価格は間違い
  • ZV-E10 IIは予想より出荷が遅れる。夏前に店頭に並ぶと伝えていたが、真夏になるだろう
    •  かなり遅れた。発売は8月2日なので真夏
  • EVFなし、ほぼα6700をダウングレードさせたバージョン
    •  同じセンサーとプロセッサ、AIチップ、ボディ内手ぶれ補正なしなどでほぼ正しい
  • 2600万画素
    •  2600万画素で正しい
  • 759点像面位相差
    •  AFポイントの数は正しい
  • ISO 100-32,000
    •  常用ISOで正しい
  • 強化されたSN比を備えた多指向性マイク
    •  より改良された内蔵マイク
  • 拡張された動画のダイナミック手振れ補正
    •  拡張されているかは不明だが電子手振れ補正搭載
  • 全画素読み出しスーパーサンプリング4k 60p
    •  正しい
  • 最大10bit 4:2:2
    •  正しい
  • 動画ブリージング補正
    •  ブリージング補正に対応
  • BIONZ XRプロセッサー
    •  XRイメージプロセッサ搭載
  • AIスマートチップ
    •  AIチップなし
  • 複数の被写体の識別と追尾
    •  リアルタイムトラッキングに対応だが複数に対応できるか不明
  • サイドフリップ式背面液晶
    •  バリアングル液晶
  • NP-FZ100バッテリー
    •  正しい
  • 5月か遅くとも6月の初めに発表されることが100%確認されている
    •  7月だったので間違い
  • 5月に詳細はわからないが、AI機能を追加したα6700のスペックバージョンとして発表される
    •  AIチップなし
  • 5月にVlogに最適化されたAPS-Cキットレンズが発表される
    •  発表されたが5月ではない
  • 5月下旬に発表される予定だったが早くて6月なる可能性がある
    •  延期されたということであれば正しい(早くて6月なので7月でも正しいと判断)
  • 6月/7月に発表
    •  正しい
  • 出荷は8月から
    •  正しい
  • 新キットレンズとともに6月か7月に発表
    •  正しい
  • 8月に出荷開始
    •  8月2日に発売
  • まもなく発表される
    •  まもなく発表
  • Vlog向けに設計された新しいAPS-Cキットレンズも登場する
    •  キットズームレンズが登場した
  • 7月10日に発表する
    •  日付も正しい
  • 新しいキットズームレンズとともに発表される
    •  正しい
  • 7月10日に発表
    •  正しい
  • 新キットレンズは既存の16-50mmの新バージョンになる
    •  新バージョンにはなっている
  • 新キットレンズは既存のレンズに少しのアップデートを加えたバージョン
    •  光学設計は旧モデルと同じ
  • α6700とFX30と同じセンサーを使用する
    •  同じ
  • ZFZ100バッテリーを採用
    •  大型バッテリー採用
  • 新バッテリーの採用でグリップが大きくなる
    •  グリップが大きくなった
  • 2600万画素Exmor R裏面照射型センサー
  • BIONZ XRイメージプロセッサ
  • 4k 120p、FullHD 240p、10-bit 4:2:2動画
    •  4k 60p
  • 11コマ/秒
  • カバー率93% 759点位相差センサー
    •  カバー率不明だが測距点の数は正しい
  • S-Log3、S-Gamut3、S-Cinetone、ユーザLUT
    •  対応
  • 内蔵マイク+入力端子
  • USBストリーミング
  • 100万ドット3インチタッチ式背面液晶
  • 5800元
    •  5800元は799ドル、998ドルなので間違い
  • 日本時間で7月12日23時発表
  • α6700と同じ2600万画素センサー
  • BIONZ XRプロセッサー
  • 4k 120p、FullHD 240p、10ビット4:2:2録画に対応
    •  4k 60p
  • 11コマ/秒の連続撮影
  • 759点位相差AF(カバー率93%)
  • 3インチタッチ式液晶と新しいAIテクノロジ
    •  AIチップなし
  • 現行のバッテリーより2倍の容量のFZ100バッテリー
  • カメラのバッテリー寿命は大幅に改善される
  • 推定価格は約8500元(798ドル)
    •  前述の通り
  • ファインダーなし
  • メカシャッターなし
  • AIオートフォーカスなし(人物と動物の認識には対応)
  • ボディ内手ぶれ補正なし
  • 強化されたモーション電子式手振れ補正に対応
    •  強化されているかどうかは不明
  • 5.4kオーバーサンプリングにより4k動画撮影に対応
    •  正しい
  • LUT機能に対応
    •  LUTに対応
  • 16-50mm F3.5-5.6 OSS IIがカメラとともに発売されるがパワーズームではない
    •  パワーズームでした

というわけですが、検証の結果、仕様まで完全に正しい噂というのはほとんどありませんでした。一方で1月や3月にほぼ正しい噂が流れていて、この頃からある程度仕様の噂が流れていたことがわかります。

しかし、6k 120pとAIチップに関してはほとんどの噂が外しているため、これは実際に情報筋から流れていたものではなく、実際にはα6700の仕様から適当のダウングレードさせて、ZV-E10 IIの機能はこうなるのではないかという形で情報が流れた可能性もありそうです。

また価格情報に関しても、ほぼすべてで価格が間違っていました。情報筋が円の価格を知っていたとして、急激な円安で見かけ上、ドルの数値が下がった可能性もありますし、実際には799ドルだったものが、値上げされた可能性もあり、このあたりはよくわかりませんね。

さらに発売日に関する噂も直近になるまで確定せず、2024年の2~4月という噂から5月、6月とどんどん後ろに伸びていき、最終的に7月で落ち着くという状態になってしまいました。

発売が遅れた可能性については、おそらく海上輸送の混乱の結果、サプライチェーンに問題が生じていたため発売が後ろに伸びたのではないかと思いますが、もちろん想像です。

またAIチップや4k 120pについては前述の通りα6700の仕様からもってきた可能性もありますが、本当は搭載する予定だったが、ものすごく高額なカメラになる可能性があるのであとから設計変更した可能性もあるのかななどと勘ぐってしまいます。

というわけで、まとめとしては直前になっても情報は漏れてこず、初期の噂もどうもα6700の仕様からの流用した可能性が高く、発売日も変遷したということで、今回はかなり確度の低い噂だったということになりそうです。確度が高くなってくるのは、やはり6月以降ぐらいですね。

レンズについては、最初からキットズームとして登場すると明記されていて、こちらは比較的確度が高そうです。しかし、最後の最後でマニュアルズームになるという間違った噂がでてしまったのが謎ですね。E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSに少しの改良を加えたという点では、こちらも正しい情報で、まだ確度の高い情報だったと言えるかもしれません。

さらに「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS IIは前モデルと光学的にはまったく同じ可能性??」では新パワーズームの話題について詳しくお伝えします。

ZV-E10 IIの主な仕様
センサーサイズAPS-Cサイズ (23.3 x 15.5 mm)、Exmor R CMOSセンサー
有効画素数静止画時: 最大約2600万画素、動画時: 最大約1990万画素
センサークリーニング
イメージプロセッサBIONZ XR
手ぶれ補正電子式手ブレ補正機能
手ぶれ補正効果
高速連続撮影Hi+: 最高約11コマ/秒
動画撮影最大4k 60p、FullHD 120p
シャッター速度静止画撮影時 (電子シャッター): 1/8000-30 秒、動画撮影時: 1/8000-1 秒
ISO静止画撮影時: ISO 100 – 32000 (拡張: 下限ISO 50、上限ISO 102400)、AUTO (ISO 100 – 6400、上限/下限設定可能)、動画撮影時: ISO 100 – 32000相当 *2、AUTO (ISO 100 – 6400相当、上限/下限設定可能)
フォーカスポイント静止画時: 最大759点 (位相差検出方式)、動画時: 最大495点 (位相差検出方式)
EVF
背面液晶3.0型タッチパネル式バリアングル液晶 約103万ドット
メモリカードスロットSD (UHS-I/II対応)カード用スロット
サイズ約114.8 x 67.5 x 54.2 mm (グリップからモニターまで)
重量バッテリー、 メモリーカード含む: 約377 g
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • SONYプラザでZV-E10 IIを触ってきました。第一印象としては想像を上回るもので好印象でした。
    レンズ含めてα6400、α6700で気になっていた部分が解消されていたので、個人的には興味津々です。

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