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サムスンスマホ AIを使って”偽の”詳細な月面写真を出力と話題

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サムスンのスマホの月面写真

サムスンが偽の月面写真を作り上げたということが海外で話題になっているようです。どういうことなのでしょうか?

それでは記事をみてみましょう。なおアイキャッチ画像は月のイメージ画像でスマホとは無関係の画像です。

  • サムスン 月のズーム写真を偽造していたことが発覚
  • サムスンの”Space Zoom”対応のスマホは、驚くほど精細な月の写真を撮影できることで知られている
  • 意図的にぼやけた月の写真を作成し、コンピュータに表示させた
  • その画面に表示された月をS23 Ultraで撮影したら、鮮明な月の写真が撮影できた
  • S23 Ultraは存在しなかったディテールを追加したことになる
  • ぼやけた画素をアップスケールすることもデータを取り戻すこともできない
  • それはただ新しい月、つまり偽物だ

使用された月のぼやけた画像

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出来上がった”写真”

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  • 2020年に”スペースズーム”を発表して以来、人々はサムスンの月面写真に疑問を感じていた
  • 月面写真を内蔵させていると非難する声もある
  • サムスンはもっと複雑なプロセスだと述べている
  • サムスンのプロセスはぼやけたディテールをAIでアップスケールするもので、これは確立された技術だ
  • しかし今回のテストのようにサムスンの処理はもっと押しつけがましい
  • ぼやけた細部の鮮明さを改善するだけでなく作り出してしまう
  • カメラの写真はRAWで幅広く編集できるが最終的な結果は偽物ではない
  • サムスンのスマホは光学的な結果というよりも計算処理の結果に見える
  • しかしこの区別を付けることは今後は難しくなるだろう
  • やがてこの画像を偽物と言ったことを忘れてしまうだろう
  • 現時点ではサムスンの月面写真は偽物と結論づけるのは妥当だと思う
  • 数年後にはこの結論ではなくなるかもしれない

面白い実験

原文には詳細な記事があります。興味がありましたら本記事下部の記事元リンクから全文をご覧ください。

さて、この記事では非常に面白い実験がされていたことが取り上げられています。その実験というのは、ぼやけた月の画像をモニターに表示させ、その月の画像をスマホで撮影したというものです。上記で引用した画像がその画像になります。

画像をみると本来はぼやけた画像であるのに、撮影してみると驚くほど繊細な画像として表示されていることがわかります。本来のノイズ除去、合成といった仕組みは、撮影した写真を複数合成して精細な写真として作り出したり、ノイズを除去したりするものです。しかし、今回の写真は、もともとボケた月の画像なので、ぼけた写真を何枚合成してもボケた画像はボケたままのはずです。

このことから、サムスンは月面写真をスマホにプリインストールしていて、それを画像生成に利用しているのではないか?といった疑惑まででていたというのです。

しかし実際にはそのようなことはしておらず、AIにディテールの補間を行わせたところ、詳細な月の画像にできあがったというのが実際のところのようですね。

ですがこれをフェイクと言って良いのかどうかというのは確かに意見のわかれるところかもしれません。AIは様々な画像で学習をしていると思います。たぶん月に関しても何枚もの画像を学習させ、その学習結果を適用して精細な月の画像にしてしまうことは可能だろうと思います。これが月面写真をスマホに内蔵させてコピペしたものと同じとみるのか、AIが関わって精細にしただけとみるのかというところで意見が変わってくるかもしれません。

しかし以前、当サイトでも報告したように卒業写真でも撮影日当日に欠席した人を別取りして、集合写真に合成するといったことが当たり前になってきています。このことから考えると写真に対する概念も変えていかなくてはらないのかもしれません。

ミラーレスカメラ情報
卒アル欠席者の”別窓”が無くなっていた!! 合成/修正が当たり前に | ミラーレスカメラ情報 いまどきの卒業アルバム事情 デジタル技術の向上で最近の卒業アルバムの合成や修正といったものが当たり前になりつつあるそうです。ちょっと面白い記事でしたので紹介しよ...

(記事元)https://www.theverge.com/2023/3/13/23637401/samsung-fake-moon-photos-ai-galaxy-s21-s23-ultra

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • さすがに本物とは言いがたいですね。
    コペルニクスを取り巻く海や危機の海など本物とはかけ離れた物と
    なっています。
    ハーフトーンの解析がうまくいっていないようです。
    もう少しピントが合ったデータを使えば本物に近くなるかもしれません。
    月は今まで天体望遠鏡で1、000枚以上は撮っていますがマニアの目は
    ごまかせないでしょう。
    ちなみに三日月、上弦、下弦の月はどうなるか見てみたいですね。

  • こうなるともう月の写真を撮ったのではなくネット上にある月の写真を貼り付けたといった感覚ですね。
    まあ月ならばそれでも問題ないのかもしれませんが “その時その瞬間の月の写真ではない” ので正確な記録にはなりませんね。
    “どういう目的の写真なのか” が重要ですね。

  • 皆既月食の時に話題になりましたね。合成を悪とは思いませんが、現実に存在しないディティールを生み出されると流石にこれはやりすぎに感じます。それっぽく描かれたイラストを撮ったらどうなるか気になりますね。
    ただ、現実に存在しないなら偽物と言ってしまうと……インスタやTwitterに無数にある存在しない顔ってレベルまで加工された自撮り写真は偽物なのか、って話になっちゃいますよね。後から加工して増やしたり消したりしているのは大枠では同じですし。
    加工かどうか強く気にするのはカメラ趣味の人間だけで、より本質的な”悪意の有無”が画像が偽物か本物かを区分する基準になっていくのかもしれません。

  • 最新鋭高級スマホを持っていないので、基本よくわからないのですが、かなりお世話なことをしてくれる感が個人的には大きいですね(特になんでこのような茶色っぽくなる?)。「月を撮影しましたか? ピンボケのようです。もう一度撮影したらどうでしょうか」と言ってくれる方が、賢いような気もします(それも気に障る?)。EOS R50 のクリエイティブブラケットもどうなのでしょうね。提案をしているのを選んでいると賢くなって、最初の提案がよくなってくる等もあるのでしょうか?

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