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イメージセンサー市場 ソニー1強はユーザにデメリット??

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センサーメーカーがなぜ増えないのか

センサーメーカが増えないのはなぜか?といったコラムが掲載されています。興味深かったので紹介したいと思います。

それではコラムをみてみましょう。

  • 最近センサーの製造は一握りの企業により行われている
  • そしてそのうち1社が50%以上を占めており、うまくやっている
  • しかし数社が参入を決定したら、それは業界には素晴らしいことだ
  • 健全な競争は消費者に良く、メーカを引き締めるのにも役立つ
  • あなたのお気に入りのカメラメーカは、恐らくセンサーを製造していない
  • 仕様は決定しているが、多くは外部企業に委託している
  • そのことに驚く人もいるかもしれない
  • ソニーは世界最大のCMOS製造メーカで51.6%を占めていると言われる
  • 2位はサムソンでシェアはわずか15.6%だ
  • カメラメーカが上位にいないことが気になるかもしれない
  • それは企業の主要事業活動に関係している
  • 他のメーカにもセンサーを販売する場合には生産することは合理的だ
  • しかしすでに支配されている市場では難しくなる
  • しかもセンサーはカメラだけでなくその他の製品にも使われる
  • 様々な製品用にカスタマイズされたセンサーも必要になる
  • 報道によればパナソニックは有機CMOSセンサーを開発している
  • 有機CMOSセンサーには通常より高い光吸収係数がある
  • グローバルシャッターをサポートしておりカメラメーカにとっては魅力的だ
  • 大量生産できる可能性があり、ソニー、サムソンに挑戦するかもしれない
  • 私はもっと多くのメーカが革新的手段を取ることを望んでいる
  • センサー技術が速いペースで改善することになるからだ
  • 今はエントリークラスでも10年前のハイエンドより良い写真が撮れる
  • 数年前に有機CMOSセンサーのようなものを考えた人がいるだろうか?
  • カメラメーカがカメラ生産のすべて関与することが最大の利益になると思う

上記は要約したものなので、文意を間違って読み込んでしまう可能性があるため、詳細は本記事下部の記事元リンクから全文をご覧ください。

新しいセンサーを研究するメーカ

というわけで、センサーメーカがなぜ増えないのか(特にカメラメーカで)ということですが、まとめるとこんな感じになるようです。まずは市場にすでに有力なセンサーメーカが多いこと。そして他のメーカに販売する場合、非常に多くのカスタマイズされたセンサーを作る必要があることなどが挙げられています。

しかし、いちおうキヤノンはセンサーを内製していて、自社生産していますし、外部に販売していないだけですので、やっていけるといえばやっていけるのではないのかなと思いますね。ただ、キヤノンの場合にはカメラ以外でもイメージセンサーを利用した製品を作っているので、それも関係しているかもしれません。

パナソニックはパナソニックセミコンダクター、出資していたタワージャズから手を引いていますので、国内の主なイメージセンサーメーカはソニーとキヤノンだけということになるのだと思います。

しかし、いま、記事にもあるように、パナソニックは有機CMOSセンサーを開発しようとしています。

ミラーレスカメラ情報
パナソニック あらゆる光源で良好な色再現が可能な有機CMOSセンサー発表 | ミラーレスカメラ情報 あらゆる光源で良好な色再現のセンサー パナソニックがあらゆる種類の光源下でも良好な色再現を実現できる有機CMOSイメージセンサーを開発したそうです。どのようなセンサ...

キヤノンも光子をカウントするという新しいセンサーを開発しています。

ミラーレスカメラ情報
キヤノン 光子を数えるセンサーの超高感度レンズ交換式カメラ開発発表 | ミラーレスカメラ情報 キヤノンが超高感度カメラを開発 キヤノンが世界最高画素のSPADセンサーを搭載した超高感度カメラを開発したそうです。どのようなカメラなのでしょうか? それではプレスリ...

このように新しい技術を採用したセンサーが研究されていますので、裏面照射型センサーを超えるセンサーがでてくることは間違いないと思いますね。そんなときには、そのセンサーを開発していたメーカには有利に働くと思います。

海外の一部の人ではソニーセンサーが寡占状態なのはよくないと考えている人が一定数いることも事実です。誰もソニーの技術、シェアに追いつけないので、ソニーの独壇場となっていて、競争原理が働かないと考えているようです。価格も競争の一つですが、もしソニーと他のメーカのシェアが拮抗していたら、もっとセンサーの価格が下がり、カメラの価格も安くなるかもしれません。

そう考えると、ソニーのライバルとなるセンサーメーカが欲しいという人の気持ちもわかりますが、しばらくはソニー1強の状況は続きそうです。

(記事元)https://www.thephoblographer.com/2023/04/28/why-arent-there-more-mainstream-sensor-manufacturers/

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コメント

コメント一覧 (5件)

  • カメラ用センサーはソニーの圧勝ですが産業用ではソニー以外にキヤノンを初め
    浜松ホトニクス、シャープ、パナソニック、三菱電機等様々ですね。
    東芝から分離独立した会社もありますし、それぞれの分野で頑張れば宜しいのかなと
    思います。

  • 普通に写真を撮るだけの身なので、しかし情けないのかもしれないですが、個人的にはすでに細かい?センサー性能には目を向けておらずです(foveonが出ても買わない)。PCのCPU、スマートフォンの種々性能も気にせずになっています。。。メカシャッターレスは進んでほしいですし、スマートフォンは折り畳みが安くなってほしいくらいは思っており、カメラで言えば、スマホに使われている小型イメージセンサー(1/1.8インチ程度)をコンデジでは使っていけないの?などは思ったりします。ですがすでに市場が小さくて、新型のコンデジがほぼ出ないのだから無理筋なのでしょうし。イメージセンサー技術も以前、車載用でソニーは焦っているような記事があったようにも思いますし。

  • キヤノンも最近はCMOSセンサーの外販に舵を切っていますね。ただし現状は産業用のみですし、今後もそうな気がします。
    https://canon.jp/business/solution/indtech/cmos/lineup

    コンシューマー向けだとソニー一強ですが、それでもキヤノンが投げ捨てずに開発を続けたのが救いですね。パナやシグマも追随してくればいいのですが……サムスンやオンセミ、タワセミあたりを使うメーカーは出るのでしょうか……?
    競争相手が居なくなるとどうなるかは、6年ほど前までのIntelがいい例ですねぇ。

  • そんなにソニーのセンサー業界の独壇場がイヤなら欧米メーカーが参入すればよいだろ
    出来ないのは単なる僻みにしか聞こえないし、市場がもっと大きくなれば参入企業が増える可能性あるんだから、欧米人はそれならもっとカメラ買えよ

  • たかがコンシューマ向け製品にそんなイチャモンつけられてもな
    プロセッサのにファブとかはTSMCが強すぎてもっと酷い環境なの知らないのかな

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