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カメラの後継機種が先代モデルに似ている理由

Nikon Z 8
目次

新モデルのカメラが旧モデルのカメラに似ている理由

なぜ新しいカメラは古いカメラに似ているのか?という興味深い記事が公開されていましたので紹介したいと思います。

それでは記事をみてみましょう。

新しいモデルのカメラが、古いモデルのカメラに似ているのはなぜ?

各カメラ部品の開発には、時間、労力、資金が必要だ。部品がまったく流用ではない場合、新モデルの開発費用は法外なものになるだろう。その代わり最初から再設計されることは非常に珍しく、部品の大部分が各モデルから、その後継機種に引き継がれる。各メーカのモデルをみると自動車業界から拝借した「プラットホーム」と呼ばれるものに取り組んでいることがわかる。

プラットホームとは何か?

プラットホームとは、カメラを作るために組み合わされ、機能する一連の部品のことだ。時間の経過とともに、新モデルでは様々な部品の設計が見直しされ、プラットホームは進化していく。時には独特の筐体を持っているため外見がかなり異なる場合があるが、中身を見れば似ていることは明らかだ。

従って新しい製品がどのようなものになるか推測する場合、目かの既存のプラットフォームから初めて、それで何ができるのか見極めるのが最善だ。新しい基板の開発労力は比較的に小さいので、頻繁に変更される部品は電子部品だ。そして、新しいイメージプロセッサなどは、すべてのプラットフォームにわたって更新され、使用される。

長寿命プラットフォームの例 ニコン製品

個々のプラットフォームの寿命はかなり長くなる可能性がある。2010年に登場したNikon D7000プラットホームは、現在でも入手可能なD7500まで続き、フルサイズバージョンと分岐し、現在もNikon D780で使用されている。これはプラットホームが13年継続したことを意味している。

新製品のリリースのペースが落ちた理由は主に二つある。まず第一に、カメラ市場の規模が縮小している。新たな開発は利益でまかなう必要があり、販売台数が減少すれば、経済的には新製品の開発は少なくならざるを得ない。されにそれに加えて、主要メーカ2社は一眼レフからミラーレスカメラへの移行を進めている。これは彼らが数年以内に単一の完全に新規のプラットフォームを複数開発しなければならなかったことを意味している。

この二つの要因によって、新製品の発売は鈍化すると予想される。新しいカメラの展覧会で、開催されるたびに大きな新製品の発表がないまま終わってしまっても、ポジティブに考えるべきだ。

プラットフォームという開発手法

まず、この記事では「新しいモデルのカメラが古いモデルのカメラに似ているのはなぜか」という記述になっていますが、実際の意味としては、おそらく「カメラの後継機種は、なぜ先代のカメラに似ているのか?」という意味になるのだろうと思います。

記事によれば、プラットホームのようなものがカメラにはあるとしています。例えばカメラ本体のマグネシウム合金、プラスティックなどの様々な部品、マウント周り、様々な電子部品をうまい具合に流用して作るための、一つの決まり事みたいに考えるとわかりやすいかもしれません。

そして、まったく新規で開発することはなく、旧製品の一部を利用したりして開発するので、形状的に、場合によっては機能的に似てくるということを述べているようです。

例えば、Nikon Z 6とZ 7はほぼ兄弟機で同じ形をしていますし、Z 6IIとZ 7IIもほぼ同じ形状なので、記事の通りに考えれば4台分を一つのプラットホームでまかなっているといえるのかもしれません。EVFやWiFiなどの部品も流用しているとすれば機能面でも似てきます。もし、Z 5もそうだとしたら5台分?をまかなっていることになります。

しかし、このほうが大量生産の効果や大量購入で値下げを求めることもできますし、それぞれ別の形状とするよりもメリットも大きいのかもしれませんね。あと、最近は人間工学的なデザインもこなれてきて、大きく変化する必要もなくなったように思えます。ただ、背面のボタン類はまだまだ様々な試行錯誤が続いていて、細かな変化を繰り返しているカメラも多いですよね。

たぶん、キヤノンのEOS R10、R50、R100などは、このまま数世代は同じ形になりそうです。ニコンのZ 50も変化が少ないかもしれません。Z 6IIIやZ 7IIIになると変化もあるかもしれませんが、どのように変化するのでしょうかね?

(記事元)https://amateurphotographer.com/latest/opinion/why-are-new-camera-models-so-like-the-old-ones/

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • ニコンの場合、ボディの形態が「Z9(縦グリ一体型)」「Z8(大型)」「Z5/6II/7II(中型)」「Z50(IBIS無の小型)」「Zfc(ヘリテージ)」「Z30(EVF無)」と大雑把に分けて6種類ありますからね。
    流用できる部品は徹底的にしていくべきでしょう。
    とはいえ、個人的には画像モニターやEVFについてはそろそろ刷新してくれることを期待したいです。

  • PanasonicのG3、G5、G6、G7、G8、G9は全部違った感じでしたが。SONYフルサイズ機は基本同じですね。最初見た時はかなり違和感のあるデザインでしたがいつの間にか慣れました。

  • Z7系, Z6系, Z50 のデザインが一部の方から不評であることに、私自身は憤慨していたのですが、
    最近いろいろな媒体で Z8 のシルエットを見るようになって不評の理由が理解できるようになってきました。

    Z7系, Z6系, Z50 はペンタ部とマウント部の間に溝が彫られているのが、マウント径を強調する形になっているので確かに気になる方には気になるのだと思います。

    Z8 みたいに大きくする必要は無くてカメラ全体のシルエットはそのままにしても、溝の部分は埋めてデザインを成立させることは出来ると思います。
    Z7III, Z6III, Z50 の後継は先代のプラットフォームは継承するとしてもそこだけ手を加えた方がよさそうです。

  • ニコンZの次機種はZ8からの流用が多く為されることになるでしょうね。
    ボディ面だとZ8はSereebo®採用を大きく取り上げているので、他機種にも採用されるでしょう。
    とはいえ、Z8並の大きさがデフォルトになるのは少々困るので小型化されることを祈りたいです。

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