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幽霊退散!なぜいま心霊写真が撮影されることが少なくなったのか?

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なぜ心霊写真が少なくなったのか

かつては写真に幽霊と言われる「何か」が写ったり、特殊な光が写っていたり、足や手が消えている写真がよく話題になっていました。まとめて心霊写真などと呼ばれていたわけですが、昔はそんな写真を鑑定するみたいな番組も子供の頃にやっていたように記憶しています。

しかし、最近ではほとんど心霊写真といった写真を見ることがなくなりました。なぜ見なくなったのでしょうか?それを少し考えてみます。なお、これは筆者の個人的な考えで、必ずしも正しいとは限りませんのでご了承ください。

では、はじめましょう。ふふふ

理由その1 フィルム写真でなくなったから

まず最も大きいと思われるのがデジタル化されてフィルムカメラからデジタルカメラになったことです。フィルムカメラではフィルムをカメラの中に入れるときや、巻き戻してフィルムを取り出すとき、現像するときに何かしら失敗して感光してしまう可能性がありました。また、カメラの密閉性が悪くなっていて余計な光が入り込んだり、フィルムの撮影期限を大幅にすぎていて化学的に変化して性能を発揮することができずに、余計なものが写ったり、写らなかったりといったことの可能性がありました。

しかし、デジタルではフィルムそのものがありませんので、フィルムそのものに関する問題や、フィルムであることで求められるカメラの性能や、現像方法などで失敗してしまう可能性が少なくなり、心霊写真と思われるものが写らなくなった可能性が高いのかなと思います。

理由その2 感度が向上したから

一部の心霊写真では足や手の一部などが写っていなかったという写真などがありますが、これは恐らくシャッター速度の関係で長時間露光していたときに、手や足を動かしてしまい、背景に溶け込み、そして消えてしまった可能性が高いと思います。フィルムはISO固定です。概ねISO100やISO400のフィルムで撮影していたと思いますが、暗い場所などでは明かりが足りずに、より長いシャッター速度で撮影しようとしてしまい、そこで被写体が動くことで写真に写らなくなってしまった可能性があります。

しかし、デジタルカメラではノイズは増えるもののISOは可変なので、長いシャッター速度を無理に使う必要がなくなりました。そのため、手や足が消えてしまうといった現象も少なくなっているのだと思います。

カメラとレンズの性能向上

理由その3 レンズの性能が向上した

時代が進むごとにレンズの性能も向上しています。これによりゴースト、フレアといった現象がなくなったり、より少なくなっています。古い設計のレンズでは盛大にゴーストやフレアがでるレンズもあったりして、それもレンズの味わいと捉えられているわけですが、それらの光が「オーブ」「火の玉」と言われ心霊写真として扱われた可能性もあっただろうと思います。

しかしレンズの性能が向上し、フレアやゴーストへの耐性が高まることで、心霊写真と言われる写真も減っていったのではないかと思います。

理由その4 解像性が増したから

最近のカメラはセンサーの高画素化が進み、レンズの解像性もそれにつれて良くなっていっています。

そもそも人間は本能的に敵や味方、周辺に動物がいることを認知しやすくするために、顔のようなものに反応しやすいという性質があるようです。例えば、木の節目や木目が人間の顔のように見えたり、壁にできたシミのようなものを顔と認識してしまったり、木漏れ日、葉っぱや木の形などが偶然に重なり合って人間の顔のように見えてしまう可能性があります。

しかし、高画素化が進みレンズの性能もよくなると、これまでぼんやりと写っていたものが、よりシャープに撮影できるようになり、それが人の顔なのか、葉っぱや木の形で偶然に人のような顔のように見えるのかを判断することがより簡単になりました。カメラの解像性が向上したことで、心霊写真と言われる写真が少なくなっている可能性もあるのではないかと思いますね。

理由その5 自動化が進んだから

これまでの理由と重なりますが、以前のカメラはすべて自分で設定を行う必要があるカメラもありました。しかし、今はほとんどがオートで撮影できるようになっていて、それによりカメラまかせでそれなりに撮影できる状況になっています。

以前はまったくカメラの仕組みがわからないか、よく分からない人が適当に設定して撮影し、理由2の人間の手や足が消えてしまうような状況が作られていた可能性がありますが、いまはカメラがオートで撮影してくれるため、そのような人間の設定ミスにより撮影されてしまう心霊写真はかなり減っていることも理由として挙げられるのではないかと思いますね。


といったわけで、いくつか記述してみました。結局のところ心霊写真が現象したのはデジタル技術の進化により、写真撮影が高度に制御されるようになったからだと思われます。フィルム時代の不確定な要素がなくなり、より高感度に強くなったため、かつては心霊現象とされていた誤解やミスが少なくなりました。これにより「超常現象」の存在が薄くなっていったのではないかと思います。

他にも様々な理由があると思いますが、皆さんはどのような理由で心霊写真が少なくなっていったのだと思いますか?

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 結局はホンモノの心霊など存在しなかったというわけですよね。
    私も最近は心霊写真は見なくなったなとは思ってました。
    ありがとうございました。

  • 面白い考察ありがとうございます。そう言えば、映像の世界では先日、UFOや地球外生命体を特集した番組を見ましたが、子供部屋に設置したビデオカメラに何かが横切る映像が映っていたというものでしたが、カメラは30万画素程度のモノクロでした。これが4Kカラー映像だとどうだったでしょうか。
    UFO映像も4Kで鮮明に撮影されたものは今だ見たことがありません。
    初の月着陸の映像もスタジオ撮影だったのではないかという陰謀説があったりしますが、逆に今はCGが巧妙過ぎて、どちらにしても真実は何か分からない世界になっていますね。

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