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ニコンはもっとカメラを売るためにマウントを開放するべきか??

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ニコンはマウントを開放すべきだ

カメラ業界における大手メーカー、ニコンのレンズマウント政策に関する記事が公開されています。特に、サードパーティ製レンズメーカーとの相互運用性に関する現状と、その開放性についてのニコンの立場に注目しています。

マウントライセンスの制限がもたらす問題

ご存じの通り、シグマは全長約234mm、重量約1400gと比較的小さく軽量な500mm f/5.6レンズを2995ドルで発売した。ある意味で、この新しいシグマのレンズは少し異なる光学設計と軽量化のための部材の使用により、全長が短い400mm f/4.5レンズを思い起こさせる。

最近までニコンは高品質なミラーレスの望遠レンズの選択において、かなり明確なリードがあった。2本のズームレンズ、2本の400mm、2本の600mmそして800mm PFレンズは健全なラインナップを形成し、どれを購入するべきかみんなが悩んでいる。

一方、ソニーは最近になって300mm f/2.8 GM OSSを追加するまでは、基本的に2本のズームレンズと1本の400mm、600mmしかなかった。今やシグマ製品の追加により、ラインナップの穴が埋められた。それはニコンがカバーしていない穴だ。確かに500mm f/5.6E PF VRレンズをFTZマウントアダプタで利用することもできるが、ミラーレスカメラの利用者で、新たにそのレンズを購入した人を私のまわりではみたことがない。シグマは間違いなく新しい500mm f/5.6レンズのZマウントバージョンを作ることができたはずだが、それをしなかったという事実は、ニコンがまだ自社のマウントを保護しようとしていることを示唆しているかもしれない。おそらくニコンには将来的に自社で500mm f/5.6 PFをZマウントに移行する計画があるためだろう。

問題は単純だ。他のブランドに複数の選択肢があり、さらに多くの企業がレンズラインナップを充実させている場合、カメラはより魅力的になる。時々、ニコンは本当にカメラをもっと販売したくないのではないかと思ってしまう。彼らは可能性にフタをするというミスを犯す。これは何も新しいことではない。何十年にもわたるニコンにとっての根本的な問題だ。ニコンが実際に完全なシステムを持っていた時代はとっくに過ぎ去った。それはNikon F3やNikon F4までさかのぼるかもしれない。

また、いつものように問題はニコンが実際には顧客と完全につながってはいないことだ。顧客は何を望んでいるのだろうか?

基本的には彼らは、すでにあるレンズの選択で混乱しているにも関わらず、より多くの選択肢を望んでいる。彼らは4000ドル以上も支払ったその小さな箱(Nikon Z 8、Nikon Z 9)が何でもできるということを知りたいのだ。たとえ彼らがそれに装着するレンズが24-70mm f/4 Sだけであってもだ。代わりにニコンは「これはやってもいい、これだけは許される。なぜなら私たちが許可するのはそれだけだから」と言い続けている。

一瞬だけ想像してみてほしい。もし新しいシグマのレンズがZマウント用に利用可能だとしたら。同じ価格帯で同じ物理的長さの2本のレンズから選択することができる。より焦点距離の短い400mm f/4.5は500mm f/5.6よりも大口径で軽量だろう。ある人は開放f値(そしてニコンへの評価)を選択し、ある人々は光を犠牲にして焦点距離の長さを選択するかもしれない。だが、その両方のグループの人々はどちらも、そのレンズを装着するためにニコンのカメラが必要になる。

タムロンの150-500mm f/5-6.7がマウントに許可されたことは私にとっては興味深いことだった。それはニコンがマウントにあまり制限をかけていないことを望んでいるという希望だった。しかし、ニコンはまだマウントで保護主義の中道を歩もうとしているようにみえる。ソニーは左翼で誰でも遊べる状態にし、キヤノンは右翼で「誰でも何もできない」と述べている。皮肉なことに誰もがソニーとキヤノンの立場を理解できる。ニコンの立場は誰にも理解できない。

ソニー方式かキヤノン方式か

ニコンはマウントを開放したほうがいいのでしょうか?

そもそもカメラメーカ各社がサードパーティレンズについてどのように考えていて、仮にライセンスなしに発売した場合、どのような対応をするのかというのはわかりません。なのでZマウント用のAFレンズを発売したとして、ニコンから何かしらの対応をされるかどうかはわからないわけですが、このことは考えずに上記の意見について考えてみようと思います。

現在、ソニーは基本的にサードパーティレンズについては好意的で参入を比較的多く認めている状況に見えます。一方でキヤノンは基本的にサードパーティレンズについては好意的ではないように見えます。前者のほうは豊富なレンズラインナップがあることで魅力的になりソニーのカメラはよく売れるようになるかもしれません。一方で後者のほうはレンズのラインナップは限られるかもしれませんが、ほぼ純正レンズしか選択肢しかないためメーカにとってはレンズによる売上げを最大化することができるようになります。

マウントを開放すればレンズの売上げを最大化できなくなるかもしれませんが、結果的にカメラが多く売れることで結果的に純正レンズの潜在的な購買層を底上げする形になりますので、純正レンズの売上げも増える可能性があり、どちらが最も利益を得られる形となるのかは、結構微妙だし、結果的には実際に試してみなければわからないのかもしれません。

上記の記事によれば、そのどちらもある意味、適切なやり方だとしていますが、ニコンについてはそのどちらでもなく曖昧な形になっているということを指摘したいようです。さらにカメラを売りたいのであればマウントを開放すべきだとしていて、どちらかと言えばソニーよりの立ち位置で考えているようですね。

しかし、最近ソニーは特定のレンズに対して高速連写を認めないような方向で動いているようです。一方でキヤノンはマウントを縛っているのではなく単にメーカに製造技術がないからだという指摘もあります。そう考えると多かれ少なかれ、それぞれのマウントには何らかの制限はあると考えることもできるのかもしれません。

ニコンにとってマウントの制限をどうれすればベストなのかは誰も分からず、試してみなければ最適な答えはわからないと思いますので、このあたりはある程度は仕方がないことなのかもしれませんね。どのような施策が最も有効なのでしょうか?

さらに「ニコン “APS-Cカメラについて今後も顧客の意見に耳を傾けていく”」ではニコンのAPS-Cミラーレスカメラの今後について詳しくお伝えしています。

(記事元)https://www.zsystemuser.com/nikon-z-system-news-and/

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コメント

コメント一覧 (6件)

  • ズレた記事ですね。
    シグマはまだフルサイズのZレンズを一本も出していません。
    標準ズーム、200-300mmの望遠域、F1.4単焦点、Iシリーズもまだなのに、ニッチな500mm F5.6が真っ先に出るとは思えません。

    ニコンにはZ400mm F4.5、Z600mm F6.3、Z800mm F6.3、Z180-600mm、AF-S 500mm PF F5.6がありますから、Zレンズ500mm F5.6は優先度が低いはずです。

  • ViltroxやSirui、7Artisansなどの中華レンズが多くあるのを見れば、ニコンが保守的というのは甚だ疑問ですね。
    ニコンが許さないのではなく他レンズメーカーがやろうとしないだけではないでしょうか?

  • キヤノンに対するEOSHDのような立ち位置のサイトですね、ここ。ファンのような顔でズレた批判をするところがそっくりです。
    タムロンが人気の35-150/2-2.8を含む複数本を自社/OEMで出していますし、中華メーカーもEとZはAFが増えています。
    会津工場だけで製造するシグマのキャパは他社に比べ低いでしょう。18-50/2.8が引き続き受注停止など余力の無い中で開発・製造リソースを振り分けた結果、Zマウントレンズはまだ少ない、というだけだと思います。

  • うーん、自分は、
    このまま市場が縮小するのであればマウントをオープンかクローズはどちらもバクチだと思ってます。
    レンズの本数がこれから先、じゃんじゃん売れないかもしれないと考えればライセンス制も経営判断としては正解のような気がしますし、ソニーの用に大きな市場が出来上がっているならオープンにするのも正しい経営判断じゃないでしょうか。

    先日、EUのジャーナリストが書いたコラムを見たのですが、
    「EUでのEV普及は中華製格安EVがもっと増えればEVは普及するだろう」と述べていて、
    政府は逆に保護主義になろうとしてのを見れば、
    将来のカメラ市場もこんな感じになるのかなぁ…と、不安になりました。

  • シグマの 500mm f/5.6 を Z で使いたいブログ著者が理屈をこねているように見えますね。
    そもそも α1 と同じく積層高画素の Z8 がずっと安く買えるのはニコン純正の望遠レンズが売れるからでしょう。
    シグマが望遠単焦点レンズのようなハイリスクの製品を出せるのはソニー純正が手薄な領域だからでしょう。
    今回の記事で zsystemuser は自分勝手な願望を述べるだけのサイトであることが確認出来たと思います。

  • ニコンは世界規模でのシェアはかなり低い(パナソニックと順位を争っている)ので
    こんな見方も出てくるのかなと思います。
    ユーザーが多いであろう中級機、普及価格機が軒並み置き去りで外装だけ買えて
    出しているのでそう思われても仕方が無いのかもしれません。
    なお、ニコンもキヤノンと同様、権利を侵害しなければライセンスに関係なく
    自由に出せると思います。
    ニコンはソニー、キヤノンよりもデジタル補正が強烈のようなので
    (ミッドレンジシャープ等)そこの対応が難しいかもしれません。

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