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AI進化でカメラメーカのビジネスモデルは崩壊する!? レンズの価格が高すぎる問題

NIKKOR Z 35mm f/1.4
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レンズの価格は高すぎるのではないか?

レンズの価格を高値で販売し、カメラメーカが利益を得るというビジネスモデルは早晩にも成り立たなくなるのではないかという意見が公開されています。どういう意味なのでしょうか?

AIの登場により、カメラメーカはレンズの価格を全面的に見直さなければならない

現在のカメラのビジネスモデルは崩壊しようとしている。価格設定はプロシューマー向けの電子機器市場と完全に乖離しており、まだ1980年代のビジネスモデルに固執している。さらに、AIが伝統的な光学機器市場を劇的に変革しようとしている。

今日、ニコンが35mm f/1.4を発表したとき、6年間待ち望んでいた人々にとって「わずか」600ドルの価格は驚きだった。これは暗い(しかし非常に性能の高い)35mm f/1.8 SなどのS-LineのZレンズよりも下位に位置づけられている。近年、50mm f/1.8のようなレンズをのぞきエントリークラスのレンズは約400ドルから始まり、ミドルクラスのレンズは600~800ドルから始まる。プロシューマーとプロフェッショナル向けのレンズは1000~2500ドルだ。カメラメーカが高い利益のレンズに依存していることは明らかで、そうでなければ彼らはビジネスをまだ続けることはできないだろう。

申し訳ないが、これが長く続くとは思えない。生成型AIがスマホに搭載されれば、私たちはあらゆるレンズ、センサーサイズ、フォーマットの見た目を実現することができ、それは撮影後の編集で行うものではなく、液晶を通じてリアルタイムに行えるようになる。編集について言えば、Adobe Camera RAWには今や被写界深度ツールも実装されている。小型センサーのコンパクトカメラを持ち出せば、一瞬で浅い被写界深度、大口径レンズ、大型センサーのカメラにしてしまうことができる。

これは伝統的な大口径のフルサイズレンズの見た目は固定されているため、この技術が成熟するとカメラメーカにとって問題となるだろう。あなたは撮影後の編集でそれを変更することができない。

従って非常に基本的なレンズのある小型センサーは柔軟性を減らすのではなく増すことになる。

(中略)

良くない兆候のもう一つのトレンドは、高級ミラーレスカメラのレンズサイズと重量が増え続けていることだ。ミラーレスというフォーマットは、レンズのサイズと重量をキヤノンとニコンの白いタンクズームではなく、Leica Mレンズに近づけるという明確な目的で導入されている。

メーカ、特にキヤノンはこれを見失ったようだ。または最初から視野に入れていない。f/1.2の開放f値を持つEOS Rレンズは、ミラーレスレンズに置き換えられた一眼レフ時代のf/1.2単焦点よりも大きい。これらを1970年、1980年代のキヤノンFD f/1.2単焦点と比較すると、それらは本当にかなり不快なほど大きい。

(後略)

ミラーレスカメラメーカのレンズは価格が高く、サイズも重量も増えているということは問題だとしています。

その理由の一つがAIの発達で、もしAIが発達しフルサイズカメラのような写真を生成できるようになれば、キヤノンやニコンのようなフルサイズカメラやレンズは売れなくなるのではないかとしています。

そのため、実はセンサーサイズが小さなカメラのほうがAIにとっては有利であるとしています。その理由は前景から背景まですべてに焦点を合わせるパンフォーカスの撮影が可能だからだとしています。パンフォーカスであれば、後から自分でAIによって背景ボケや前ボケを作りだすことが可能だが、最初から背景がボケている写真から焦点を合わせた写真を作り出すことができないからだとしています。

もしAIが小さなカメラで撮影された画像から、フルサイズで撮影したような画像を作り出すことができれば、キヤノンやニコンのカメラは必要なくなるのではないかということですね。

ただし別の視点として、真実性が求められる報道向けのカメラなどは、C2PAなどの写真の偽造を判別できる技術によって守られる可能性はあるかもしれないとしています。しかし、それもスマホに搭載される可能性もあるので、カメラメーカのカメラだからといって安心できないとは思いますね。

個人の撮影や芸術写真では確かにAIによってすべて置き換わってしまう可能性はあるのかもしれません。

一方で、最近はフィルムカメラへの回帰や、実際に写真を撮影する楽しさのようなものも広まっていて、スマホなどで撮影するよりすべて自分で設定を行って実機で撮影したり、フィルムカメラのように一発勝負の撮影を魅力的と感じる人もいるので、必ずしもAIがすべてを変えてしまうとは言えないようにも思えます。

またいくらAIといえども例えばなびく髪の毛の隙間の向こう側にある背景をきっちりと見極めて背景ボケを作れるかどうかは未知数のように思えます。

しかしカメラやレンズそのものが高額化しているのは事実で、一般的な写真を趣味として楽しみたいという人には手に入れにくいカメラになっているのも事実で、カメラメーカとしてはもどかしい状態になっているのかもしれませんね。

(記事元)EOS HD

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コメント

コメント一覧 (5件)

  • “個人の撮影や芸術写真では確かにAIによってすべて置き換わってしまう可能性はあるのかもしれません”

    絶対にありえない。
    てかAIで生成したものはCGであって写真ではない。

  • コンピューテーショナルフォトグラフィーが発達し広まっても、画像処理エンジンの処理速度が速くなっても、JPEGが改良されても、作画意図にAIは介入しきれない部分はあるから、それはないな
    確かに今のレンズの価格は異常なのは同意するけど
    カメラ、レンズメーカーの維持の為にサプライチェーンが上手く行ってないことを利用されてる
    もっとも一部のマニアでもない限り、1つのマウントで10本以上レンズ保有してる人はほんの一握り
    多くの方は5本以内に留まる
    しかし2本で終わる人が多いから、それを1本でも増やす努力を少なくとも純正メーカーは努力すべき
    レンズのサードパーティメーカーは独自色の強いレンズは出して欲しいが、新マウントの黎明期はある程度、アマチュアがよく使う焦点距離を充実させて欲しい所

  • AI加工の是非はなんとも言えませんが、センサーの画素数が増えるにつれて、レンズに要求される分解能が高くなり大きく重くなるのは光学的にしかたないとはいえ、必然的に価格も高くなりますし、ユーザーとしては困ったものですね…

  • なんで殊更にキヤノンだけ、と思ったら元記事がEOSHDで納得です。
    まぁ一般人の写真撮影は今でもスマホですし、AIがより進化すればそれで満足する人も増えるでしょう。後加工ではなく、スマホを構えて映る画面がリアルタイム・高精度に加工されるなら、ある意味で「見たままを撮れる」とも言えます。
    ただ、だからカメラ業界もそちらを目指せでは意味が無いというか、スマホに勝てないのでダメでしょう。AI生成・加工と相容れない趣味方面と、事実の記録が必要な方面からの需要は維持されますし……それで皆が食っていけるかはわかりませんが。

  • カメラ交換レンズというのは、程度にもよるが、そこそこの金額の現金に換金できる。
    クレジットカードのショッピング枠を利用して、お金を貸す商売があるが、同じように、
    クレジットカード払いでカメラやレンズを買って、すぐにネットオークションや
    カメラ店に売って現金化するっていう人は、けっこういる。人気機種なら、値落ちも
    そんなに大きくないし、カメラ店は中古品として再販すれば、また売り上げになる。
    新品で売って、中古品でまた売って、お店にとっても美味しいと思う。
    だからってわけでもないが、カメラやレンズは高額な方が都合がいい人が多いだろう。

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