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DPreview EOS R5の発熱問題 「プロの動画撮影には不向き」

EOS_R5

我々のテストでは、カメラはキヤノンが述べた通りの性能を確かに発揮できることを示唆している。しかしながら、キヤノンの提示していない数値に重要な注意点がある。それは、カメラは約束された長さの動画を繰り返し提供できるとしているが、実際の使用においては常にそうなるとは限らないかもしれない。

録画前の温度を制限するように設計されたモードに設定していても、カメラの電源をONにした瞬間から、実際には時計が動き出している。ビデオ録画は我々が可能な最もイメージプロセッサに負荷がかかる作業(だから最も発熱する)だが、どのようにカメラを利用しても温度が上昇し始めることになり、そして録画時間が削りとられ始める。従って、撮影の設定、ホワイトバランスの設定、ピントを合わせたり、モデルの撮影準備が整うのを待ったりすること、すべてが録画可能時間を削減することになり、キヤノンが忠告するすべての時間を確実に手に入れる事は出来ない。

これはR5が多くのプロフェッショナルな動画撮影者に向かないだけでなく、例えば結婚式のような、静止画とともに動画も撮影するような状況ではEOS R5は明らかに向いていないことを意味している。

(記事を一部引用して意訳しています)

目次

EOS R5の発熱問題

DPreviewがEOS R5の発熱問題について報告しています。

記事では実際にEOS R5/R6で、内部記録で録画したところ、キヤノンが示した録画時間に則ってしっかり動作したとしています。そして、カメラ内部に記録はた場合の結論として、以下のようになったとしています。

・冷たい状態から録画した場合にはキヤノンの言う通りの時間で録画できる
・録画以外の機能を使用をすると、利用可能な録画時間が目減りし、録画撮影者に不確実性を与える

ただし、上記のようにカメラの電源をONしてるだけで録画時間が目減りする可能性があり、さらにオーバーヒートしたときに回復するまでの時間がかなりかかる可能性があるとしていますね。

様々な条件があり判断が難しい発熱問題

8k動画が録画可能なカメラとしてティザー広告で宣伝されたEOS R5ですが、その後、8k録画や4k HQ動画(全画素読み出しのダウンサンプリング)で発熱し、録画可能な時間がかなり短いということがわかり、かなりネット上を騒がせています。

このことにはいろんな意見があると思いますが、録画時の設定、録画可能な条件、EOS R5での動画撮影についてどう考えるか、など様々な要因があるのでいろんな意見が交わされている状況になっていますね。

例えばバッテリーを使うかどうか、もしくは外部電源を利用するかどうかですとか、バッテリーを入れて充電しつつ利用するとさらに温度が上昇するとか、この電源に関しても3つの異なる条件があり、それぞれオーバーヒートに関係しているのではないか?と考えている人もいるようです。

さらに外部記録した場合には録画可能時間がかなり長くなるという意見もありますが、外部記録した場合でもCFExpressカードを挿入した場合と挿入しない場合でも発熱にそれぞれ影響する可能性があるとも言われているようです。

また、記事にもあるように動画を録画してなくても、カメラの電源をONにして様々な設定をしているだけでも録画可能時間が目減りしていくため、実際の録画可能時間には意味がないと考える人もいるようですし、さらに完全に常温から録画を開始すれば仕様通りの時間だけ録画できるのだから問題ないという人もいます。

また撮影後にEOS R5の外装がさほど熱くならないのは、内部の熱をうまく放熱できていないのではないか?という人もいますし、さらにソニーのα7S IIIのほうが録画撮影後にEOS R5よりも熱くなると指摘する人もいれば、それはα7S IIIのほうが内部の熱をうまく外に逃がしているから外装が熱くなっているんだと指摘する人もいたりして、まあカオスな状況になっています。

このあたりは、それぞれ自分が想定する使用環境が異なったりしていて、カメラの機能に対する優先順位が異なるため、互いに相容れることがなかなかできない状況になっているのだと思います。

ですが、レンズ交換式のミラーレスカメラで、長時間の4k 30p以上の動画を連続で撮影できるようなカメラというのは、カメラの大型化や積極的な冷却システムがないとなかなか難しいのかな?と思いますね。まだまだ、この発熱問題については、かなり尾を引きそうに感じます。

(記事元)https://www.dpreview.com/articles/8653213690/canon-r5-r6-overheat-claims-tested-stills-shooting-setup-quickly-cut-into-promised-capture-times

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (8件)

  • もし購入を考えているのなら、色々な情報には一応耳を傾ける方がスマートです。

    購入後に自身の使用用途で使ってみて、結果発熱でダウンしたら後の祭りですからね。

    私見ですが、動画に関しては現状のフルサイズセンサーの性能やボディ設計から考えると
    4K, 30Pぐらいが最も無難な選択の様に思います。

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