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キヤノン ダブルイメージセンサーのカメラ開発中?メリットは何か

イメージセンサーを二つ搭載したカメラの特許出願

キヤノンが二つのイメージセンサーを搭載したカメラを開発しているかもしれません。公開された特許情報によれば、キヤノンがカメラにセンサーを二つ搭載した特許を出願しているということがわかりました。とはいっても、あくまで特許を出願したというだけで、必ずしも発売されるとは限りません。今回、出願が明らかになったカメラの概要についてちょっとみてみます。

まず、詳しくは上記の図を参考しながら話を進めるとして、まず102関係はレンズですね。そして103はハーフミラーとなっています。ハーフミラーとは透過率と反射率が同じ鏡(ミラー)で、つまりレンズから入ってきた光を50%だけ透過し、そして50%だけ反射します。つまり104側には全体の半分の光が透過し、105側には全体の半分の光が反射することになります。で、肝心のイメージセンサーはもうおわかりだと思いますが、104と105です。

形としては一眼レフそのものですね。ですが、スクリーンのあるところに2枚目のイメージセンサー105があるので一眼レフのように光学ファインダーにすることはできません。よって107はEVFということになります。

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ダブルイメージセンサーにすることの意味は何か?

では、このようにダブルイメージセンサーにするには何の意味があるのでしょうか?これは当サイトの解釈ですが、特許を読むとこんな感じのようです。

例えば、このダブルイメージセンサーはHDRなどに利用されるようです。HDRというのは、最近はミラーレス、コンデジ、ドラレコなどでも一般的に普及しているアレですが、つまりは撮影した複数の画像を合成して白飛びを無くしたり、黒く潰れてしまうことを防ぐ機能です。この機能は、上記のように複数の画像を合成する必要があるため、被写体が動いているとうまく合成できないという問題点がありました。なぜなら、複数の撮影をしている間に被写体が動いてしまっているからです。そうするとうまく合成するということが難しくなりますよね。

ですが、ダブルイメージセンサーならこの問題は解決できます。なぜならすでに説明したようにレンズからの光を上下に分割して二つのイメージセンサーで同時に撮影できるので、まったく同じ画像を2枚得られるということになり、合成が簡単になるという仕組みです。

そして次は滑らかな静止画の撮影が可能になる可能性があるようです。イメージセンサーには読み出しにある程度の時間が必要になります。その間は撮影できないので、動く被写体を連写しようとするとパラパラ漫画のように撮影されてしまいます。ですが、イメージセンサーが2枚だとどうでしょうか?片方のセンサーが受光して、さあイメージセンサーから情報を読み出すぞという段階で次の受光を2枚目のイメージセンサーで行えば、シームレスに切れ目なくまるで動画を撮影するように連続して画像を撮影できるということのようですね。

さらにセンサーあたりの光は半分になって暗くなってしまいますが、二つのセンサーを同時利用して合成すれば1枚のセンサーと同じ光量で撮影できることに理屈上はなりますので、CMOSに発生しがちなノイズも補正できる可能性も高くなり画質の向上にもつながりそうですよね。

ですがサイズは一眼レフと同等のサイズとなるため、既存の一眼レフ用のレンズを使うことになり、かなり特殊な用途で使用されるカメラになるのかな?と思いました。

詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。

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