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ソニーα9 IIIのダイナミックレンジテスト α9 IIIには魔法がかけられている

α9 III
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α9 IIIのダイナミックレンジテスト

α9 IIIがラボテストにおいて驚くべき結果を示したそうです。グローバルシャッターとは思えないテスト結果とは。

ソニーのα9 IIIは私たちのラボテストで素晴らしい結果を示した。グローバルシャッターという性質により、ローリングシャッターは事実上、存在せず、これがフルサイズで私たちが見ることができる最高の数値であり、それ以上、良くなることはない。

私たちのXyla21チャートとIMATEST分析によるダイナミックレンジは、他のコンシューマ向けフルサイズカメラと比較すると平均的だ。しかし、よくあることだが、この分析の結果はカメラのダイナミックレンジを見る上でジグゾーパズルの1ピースに過ぎない。基本的には様々なXylaストップ(パッチ)で画像のノイズの度合いを知ることができる。そして、ここでグローバルシャッターセンサーは、他のコンシューマ向けのフルサイズカメラのCMOSセンサーよりもノイズが多いことがはっきりとわかる。

しかし、ソニーはコーデックを含む画像処理にいくつかの魔法を適用しており、微細なノイズは最終画像に保存され、暗部は撮影後編集で大きく持ち上げても、みにくくひどいノイズの粒子がでないようになっている。これにより露出の寛容度(ラチチュード)は9段と素晴らしく、10段に向けて少し余裕があることから、ダイナミックレンジという点において、これまでのソニーのαシリーズのカメラの中で最も優れた動画モードとなる。また、その観点で最も優れたコンシューマ向けのフルサイズでもある。

なんという驚きだろう。これらすべてはグローバルシャッターセンサーからのものだ。

α9 IIIには魔法がかけられている

α9 IIIのダイナミックレンジの測定結果が公開されています。実際の測定結果やグラフなどは記事元リンクからご覧ください。上記はテスト内容のまとめとなります。なお、このレビューは上記の引用文中にもあるように「動画モード」においての評価となります。

テストによればα9 IIIは一般的なテスト結果では、他のフルサイズセンサーのカメラと比較してノイズが多いとしています。グローバルシャッターを実現するために、ある程度の画質の犠牲を伴う結果があるということは、当サイトでも別記事で何度もお伝えしていた通りです。しかし、そのノイズは他のαシリーズのカメラとは異なり、細かく分散しているように見えると評価しています。

そしてα9 IIIのラチチュード(ここでは露出オーバー、または露出不足の部分をあとから適切な露出の範囲に戻したときに、ディテールと色を記録できるカメラの能力=露出調整の寛容度の意味)を調べると、ソニーはα9 IIIに何かしらの魔法をかけているとしています。

α9 IIIでは、他のαシリーズでは通常のノイズリダクションでは除去できない大きい粒子のノイズが見られるが、そうではなく細かく分散されたノイズが乗っていて、そのためにノイズリダクションにより画像を美しく処理することが可能なのだそうです。

その結果、他のCMOSセンサーよりノイズが多くても露出の寛容度が9段分以上と素晴らしい性能があり、これはグローバルシャッターセンサーのものとは思えないという評価となっているようですね。

というわけで、カメラ内部の処理で何かしらの処理方法を変更したことで、α9 IIIの特徴であるグローバルシャッターセンサーによるデメリットを帳消しにし、前モデルのα9 IIなどと同等かそれ以上の性能があることがテスト結果からわかるようです。

これは素晴らしい性能と言えるのかもしれませんが、まあ一般的なユーザとしては価格が問題になりますよね。一般的なアマチュアで何十万もするカメラを購入する余裕は残念ながらありません。いつか価格が下がって、一般的なカメラにも搭載されるときが来るのでしょうか?

さらに「ソニーが衝撃の新レンズを発表?? 他社が実現できなかった超大口径レンズの噂」ではソニーが衝撃のレンズを発表する可能性について詳しくお伝えしています。

(記事元)CineD

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • ソニーのセンサーは有名な星喰い現象があってある程度照度が低くなると
    スパっと切ってしまうのでノイズもなくなりますね。
    少し動作は異なりますがニコンでも同じような現象が起こります。
    キヤノンはカットしないので暗くなるにつれ緩やかに感度が落ちて行きます。
    その分のノイズも見えるかもしれません。
    この記事からセンサーの特性は今までの物と同じようですね。

  • CineDのラボテストは動画でのものですね。
    ネイティブISOやLog記録の処理が異なるので単純な比較はできませんが、SNR=1でα9IIIはISO2000で12.7stop、同じような 画素数のS5IIがISO4000(高感度側のネイティブISO)で13.3stopなので、α9IIIはけっこう健闘しているようです。
    CineDのテスターはα9IIIのノイズのきめが細かいところが気に入っているようですね。
    静止画のダイナミックレンジについてはPhotons to photosの結果待ちというところでしょうか。

  • 「動画のテスト」という大前提を記載しないと誤解を生みますよ。

    • ご指摘ありがとうございます。
      引用文中に動画モードという表記がありますが、間違いがないように本文中にも記載いたしました。
      ご指摘ありがとうございました。
      今後とも当サイトをよろしくお願い申し上げます。

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